セウォル号事故:5度以上の舵角で転覆,機関長がビール,頭のいい者は生き残った

メモ

「5度以上の舵角で転覆するセ号、転覆時の舵角は35度」

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/09/17/2014091700908.html

旅客船セウォル号」沈没事故関係者の裁判で、「セウォル号貨物の過積載によって復原性が低下しており、運航してはならない船だった」という専門家の証言が出た。この専門家はまた、舵(かじ)を5度以上切れば転覆する危険があったにもかかわらず、35度近くも舵が切られたとみられる、と証言した。

セウォル号事故の検察・警察合同捜査本部で専門家諮問委員長を務めた、元中央海洋安全審判院審判官のホ・ヨンボムさん(63)は16日、光州地裁刑事11部(イム・ジョンヨプ裁判長)で行われたセウォル号の船員らに対する公判に証人として出廷し、航跡についての資料などを基に分析した事故原因の調査結果を説明した。ホさんは韓国海洋大学を卒業後、船体の運動をテーマとした研究で修士・博士学位を取得、船員や船長として勤務しただけでなく、16年間にわたって韓国海洋安全審判院の審判官を務めた、海洋・船舶分野の専門家だ。これまでにシープリンス号沈没事故(1995年)など、大規模な海難事故約800件について調査を手掛けた。

 ホさんは「セウォル号は舵を5度以上切れば転覆する危険があり、針路を大きく変えることが不可能な状態で、自由な操舵(そうだ)ができないため、何かに衝突する危険性が非常に高い危険な船だった。このような状態で、大型旅客船として多くの人命を預かり運航するということは、最初から許されるものではなかった」と述べた。また「セウォル号は仁川−済州航路で1年以上も運航していたが、この間に事故が起きなかったことは幸運だった。航行する船舶が多く、大きな針路変更が求められる区間が多い釜山港では運航できなかっただろう」と指摘した。

 ホさんはまた「最大で35度まで舵を切れるほかの船舶とは異なり、5度以上舵を切れないセウォル号は、ハンドルを最大角度の7分の1までしか回せないバスと同じだった」と語った。

光州=金性鉉(キム・ソンヒョン)記者

セウォル号機関長・機関士、救助待ちながら缶ビール飲んでいた」

http://japanese.joins.com/article/654/189654.html
避難誘導しなければ,ビールを飲んでも飲まなくても同じ役立たずだけどね.

4月16日の旅客船セウォル号沈没事故当時、真っ先に救出された機関部の船員の一部が缶ビールを飲み、喫煙しながら救助を待っていたことが分かった。

セウォル号1等機関士のソン被告(58)は2日午前、光州地裁で開かれたセウォル号船員15人に対する裁判で、「(脱出しようとセウォル号3階の船室の廊下に集まった後)パク機関長(58)と一緒に缶ビールを飲んだ」と述べた。ソン被告は「私が飲もうと言った」とし「錯乱した状態だったので落ち着こうとして、他の機関部職員の客室からビールを1缶持ってきて一口飲んだ」と述べた。続いて「パク◯◯(機関長)はたばこも吸ったのか」という検察の質問に「はい」と答えた。

ソン被告が缶ビールを飲んだのは、機関部の船員が機関長から脱出命令を受けた後、救命胴衣を着て3階の船室の廊下で待機している時だった。船員らはその後、3階の甲板に出て救助を待った。まだ船内で移動できたということだ。機関部の船員は事故海域に到着した海洋警察によって午前9時39分、真っ先に救助された。

船員らは同僚の調理士2人がけがをして動けないのを見ながらも、そのまま脱出した。また、脱出命令を受けて船員の客室を抜け出し、3階の廊下に集まりながらも、10メートルも離れていない乗客の船室には何も伝えなかった。

2日の裁判でソン被告は、「当時、乗客がどこでどのようにしているのか考えてみたか」という検察の質問に対し、「考えはした」と答えた。パク3等機関士(58)が「乗客はどうしているだろうか」という発言をしたとも述べた。それでも乗客がいるところへ行かなかった理由を尋ねられると、「判断錯誤」とのみ答えた。ソン被告は「セウォル号で4カ月間勤務する間、乗客救助方法を習ったことも、訓練をしたこともなかった」と述べた。

負傷した同僚調理士を置いて脱出した理由については「(負傷者を移すには)担架とロープが必要だった」とし「これを取りに行くためにまた船室に下りていくような状況ではなかった」と主張した。こう答えるソン被告に対し、傍聴席からは「缶ビールをやろうか」などの皮肉の声が飛んだ。ソン被告は、イ・ジュンソク船長(69)が乗客の救助を命じず、また乗客に船の外に出るよう伝えなかったことについて「過ちだと考える。職務放棄だ」と答えた。

この日の裁判で同じく尋問を受けた3等機関士のイ被告(25、女)は「一度、甲板長が『この船(セウォル号)は大韓民国で最も危険な船』というのを聞いたことがある」と証言した。イ被告は「甲板長が『下手をすると転覆するおそれがある船だから気をつけなさい』と話した」と付け加えた。

「担架とロープが必用だった」という言い訳が酷いな.人一人くらい担いで移動すればいいじゃない.

映画か漫画に出てきそうな「折れた肋骨が肺に突き刺さる」とか「包丁が心臓のすぐ脇に刺さっていて,動かすと大出血する恐れがある」みたいな状態ならば動かせないかもしれないが,その場合は担架があっても変わらんと思う.

「韓国沈没船公判、被告発言に怒り 船員「頭のいい者は生き残った」」

http://www.kahoku.co.jp/naigainews/201409/2014090801001718.html
だったら船長は真っ先に死んだはずじゃん.頭が悪いものは死んだと言ってない所がみそか

【ソウル共同】韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、乗客を置いて逃げたとして逮捕され、遺棄致死罪などで起訴された船員、イ・ヨンジェ被告(56)が8日までの自身の公判で「頭のいい人間は生き残った」と発言し、遺族の怒りを買っている。韓国メディアが伝えた。
 セウォル号では「救命胴衣を着て船室で待機しろ」との船内放送が沈没直前に繰り返し流れ、これに従った高校生ら多数が脱出の機会を失ったとみられている。3日の南西部、光州地裁での公判で発言を聞いた傍聴席の遺族は「うちの子がばかだから死んだというのか」と声を上げた。

弁護士とかついてないの?

弁護士がいれば,こういう発言はしないように注意すると思うんだけど.弁護方針として.