「三菱製テレビ REAL 全国的トラブル、突如暗転繰り返す」

http://japanese.engadget.com/2015/03/29/real/
http://togetter.com/li/800998
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150329/k10010031821000.html
http://www.mitsubishielectric.co.jp/notice/2015/ldg/ldg20150329.pdf
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1503/31/news086.html
メモ.

三菱電機は、3月29日、三菱製テレビ「REAL」において、突如再起動と暗転を繰り返す不具合が起きたことを明らかにしました。全国的に発生したこの謎の不具合は、29日正午以降、発生していないとしています。

三菱電機によれば、現時点で不具合は復旧。影響の規模は全国ですが、より詳細な数字や不具合が発生したモデルについては確認中としています。

原因は、オンエアダウンロード放送によるもの。この仕組みは、テレビの放送波を利用して本体のファームウェア更新などを自動的に行うもので、多くのテレビに搭載している機能でもあります。

広報部では「オンエアダウンロード放送に当社のものではないデータが影響した」と話しており、三菱電機側が流したわけではないデータがなんらかの関係で影響を及ぼし、不具合にいたったとしています。

29日正午前にはこのデータを特定し、すぐに改修を図っているとのこと。ユーザー側ではとくに設定などは必要なく、自動的にアップデートがかかります。

それも一種のバグ,或いは脆弱性には違いないんじゃないかなあ.

通常のソフトウェアアップデートは、メーカーが自社の受信機をアップデートするとき、デジタル放送推進協会Dpa)を介してスケジュールや放送波(地上波、BS)が決められる。するとテレビ局に設置されているSDTT(告知情報)装置から普通のテレビ放送に含めた形で全てのデジタル受信機に通知を行い、アップデートの対象になった機種は受信スタンバイ状態に。その時間になると自動的に一部の電源が入り、ソフトウェアを受信する仕組みだ。ただ、今回の場合は三菱電機側がリアルをアップデートしようとしたわけではなかった。

 三菱電機では、障害の原因となった更新データについて、「他社が作成したもので、内容について当社からは申し上げられない」(同社広報)としている。また同時に、「更新データはデジタルチューナー機器全般を対象としたもので、他社製品でトラブルは生じていない。このため、弊社製品側に原因があった可能性が高い」とも話していた。つまりデジタル放送受信機すべてを対象とした“全受信機共通データ”などであった可能性がある。

全受信機共通データは、EPGなどに表示されるチャンネルロゴやジャンルコード表などを更新するためのもので、月2回の頻度で更新され、24時間20分周期で送られてくる。特定機種向けのソフトウェアアップデートに比べて遥かに幅広い端末が対象になるため、トラブルが発生したときの影響は大きい。また三菱側は、「弊社製品側に原因があった可能性が高い」としているが、万が一更新データ側の不備であった場合、ほかのメーカー製品でも同様のトラブルが起きかねない。つまり三菱電機だけの問題ではなくなるだろう。

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1503/31/news086.html

「三菱製テレビの誤作動 ソフトの不具合が原因」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150409/k10010043121000.html
後日談

大手電機メーカー、三菱電機製の液晶テレビで、先月、何も操作していないのに突然、電源が入ったり切れたりするトラブルが発生したことについて、会社側はテレビのソフトウエアの不具合が原因だったと発表しました。

これは、先月29日、三菱電機が「REAL」のブランド名で販売している液晶テレビで、何も操作していないのに突然、電源が入ったり、切れたりするトラブルが全国規模で発生したものです。

三菱電機が調査した結果、トラブルの原因は、テレビに組み込まれたソフトウエアの不具合だったことが分かり、この影響で誤作動を繰り返したということです。

会社では、平成22年以降に製造した120機種の合わせておよそ168万台を対象に、今月13日から電波を通じてソフトウエアを自動で更新することにしており、初期設定を変えていない利用者は操作する必要はないとしています。三菱電機は「利用者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。

うーん,何も説明してないに等しい.


こんな感じだろうか.

if(共通データでなければ){
  return;
}
// この辺りまでに読み込み失敗.

if(三菱向けデータでなければ){
  return;
}
if(このテレビが対象でなければ){
  return;
}
// 更新処理
....

「関係無いデータを読み飛ばす処理」の中でデータの読み込み失敗して,システムエラーが発生.致命的エラーなので再起動をかけて初期状態に戻るんだけど,同じデータが流れ続けているので,同じ処理が実行されて,同じように致命的エラーが発生し再起動がかかる.それを延々繰り返す,と言う所かな?

「まるでオカルト現象:テレビ168万台が夜中に「勝手についたり消えたり」の異常障害」

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1504/17/news100.html
さらに追記.

内容は激しく薄かった...ITmediaビジネスを名乗るなら,もう少し頑張れ.

ソフトの不具合とは何か。メーカー各社はテレビに内蔵されているソフトを更新するためのデータを随時、デジタル放送推進協会を通して配信しているという。テレビの機種ごとにデータを変えて送ることはできないので、各社のデータをまとめて送るがこの際、三菱電機のテレビのソフトは他社のテレビ向けに送られたデータを正常に処理できず、異常な反応につながってしまった。

日本では地上デジタルテレビ放送(地デジ)が15年に開始。アナログ放送が23年に停波する切り替え前に、液晶やプラズマの薄型テレビ特需が起きた。地デジ化は画質の向上だけではなく、番組表のデータが随時、更新され、録画や視聴の予約が簡単になるなど、消費者に大きなメリットがあった。リモコンの「d」ボタンを押せば、天気予報などのデータ放送も楽しめる。

 その一方で、今回のような不具合を生み出す要因にもなりうることが明らかになった。送られてきた電波を処理できなかった障害への対応策が、同じように電波によるソフトの更新という手段なのは皮肉な話だ。

今回の障害は、放送データを受信するテレビならではの問題ともいえるが、IoT時代を迎えるわれわれの社会にとって、一つの警鐘ととらえた方がよさそうだ。

「一つの警鐘ととらえた方がよさそうだ(きり)」.なにこの脱力感.

せやな.