「バス事故1か月 存在した“予兆”」

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_0217_2.html
メモ.

 
イロイロ言われてるけど,


 
シートベルトもせずに眠り込んでた時点で,事故に遭えばまず助からんと思う.まして崖から転落して横転とか.

「バス事故頻発の背景にある「日本式」規制緩和の欠陥」

規制緩和を進め、政府の監督体制を簡素化する場合には、商品販売の場合はその品質を、また輸送機関の場合は安全確保や定時性の確保などを「保証する」システムがなくてはなりません。規制緩和をする、つまり「小さな政府」によって社会を動かしていく場合には「行政以外のチェック体制」が必要となります。

 それは「民事裁判制度」です。民間の活動の中で、一方が他方によって損害を被った場合には、民事裁判に訴えて、判決なり調停を受けて紛争を解決する、そしてその解決策には強制力が伴っているのです。

 例えばアメリカの場合は、「懲罰賠償制度」というものがあり、民間のトラブルであっても一方に大きな過失や故意が認められる場合は、金銭的なダメージの保障という額を遥かに超えた巨額の制裁を科すことがあります。これは、被害者を救済するためというよりも、そのような過失や故意による被害の発生を「未然に防止する」よう誘導することを狙ったものです。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/01/post-802.php



「碓氷の事故は、もしかしたら、「フィンガーシフト」が原因なのか?」

http://transprincess.blog.fc2.com/blog-entry-882.html


このギアは小型バスやトラックなどの一般的な機械式シフトと違い、シフト操作からギアが実際に入るまでのタイムラグが生じたり、回転数が一致していないとギアが入らない場合もあります。

つまり、急な下り坂になって速度が上がってしまった時、慌てて回転数が合わないギアまでシフトダウンしてしまうと、クラッチをつないでもギアが入りません。

現場付近は長い上り坂の末に峠を越えると、今度は一転下り坂になって、軽井沢の街へ駆け下っていく事になります。慣れない道での急な下り勾配、速度は60…70…と上がっていく…。
その時慌てて、例えば4速や5速からいきなり2速へシフトダウンしても、回転数が合わないので、ギアチェンジ自体がキャンセルされてしまいます。

さらに恐ろしいのは、ギアはキャンセル前の4速や5速ではなく、ニュートラルの状態になってしまうという事です。

航空機パイロットでもこんな感じ.

「軽井沢で事故のバス 「使用は危険な状態」と警告」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160501/k10010505351000.html
追記

ことし1月、長野県軽井沢町でスキーツアーのバスが道路脇に転落し、大学生13人と乗員2人の合わせて15人が死亡した事故で、バスは事故直前に制限速度の2倍近い時速96キロで走行していたことが分かっていますが、原因については警察が捜査を進めています。

NHKは今回、事故を起こした車両について、事故前の去年3月にバスのメーカーが点検した際に作成した報告書を独自に入手しました。

この中で車体の床下の状態について、さびや腐食が進み穴が開いているとし、特に車輪を支える部品は腐食がひどく、強度が著しく低下していると指摘しています。そのうえで報告書では「このままの使用は危険な状態である」と警告しています。

また、添付された写真では床下にある金属製の多くの部品にさびが広がり、複数の穴が開いている様子が確認できます。

このバスは去年の点検のあと、今回事故を起こした東京・羽村市のバス会社、イーエスピーが購入していて、NHKの取材に対し「問題がある車両とは全く知らなかった」としています。

また、当時、バスを所有していたバス会社は「メーカーからさびの広がりは聞いていたが、危険だとは認識していなかった」としています。
国土交通省はこのバスは危険が警告されたあとも修理が行われていなかったとみて、車両がイーエスピーに渡った経緯や整備の状況を詳しく調べています。

当初はドライバーの運転ミスかと思われていたが,なんか話がきな臭くなってきた.


下手するとドライバーは完全な被害者の可能性も.

後日談.


だいたい,当時から言われていた通りの結果に収まったようだ.

軽井沢バス事故、社長ら書類送検へ 「運転ミス」と断定

長野県軽井沢町で昨年1月、乗客・乗員15人が死亡したバス事故で、長野県警が事故原因を速度の出し過ぎによる運転ミスと断定したことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、バス会社の「イーエスピー」(東京都羽村市)の運行管理に不備があった疑いがあるとして、社長と当時の運行管理者を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針だ。

 事故から15日で1年となる。県警は、社長と当時の運行管理者が土屋広運転手(当時65)の運転技術に未熟な点があることを認識しながら、十分な指導を怠った結果、事故を招いたとみている。死亡した土屋運転手も、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する。

 捜査関係者によると、崖下に転落する直前の速度は制限速度の2倍近い時速96キロだった。県警は、車体の検証や走行実験などで事故にいたる経過を捜査。その結果、バスが下り坂に入ったところで、速度をあげていったことが判明。エンジンブレーキが利きにくい高速用のギアで走行したため、速度超過の状態に陥ったと判断した。