AlphaGo が二連勝だと?

後がなくなった天才イ・セドル.まさかの展開.

感想を見る限り,ほとんどの最強棋士たちさえ絶句するような,悪夢でも見てるような感じらしい.
「この悪手なら今回はセドルの勝ちは確実」 → 「あれ、意外と思ったほど悪手じゃない?」 → 「嘘やろ?なんであの展開でセドルが負けるん??」


明日11(金)は一回休み.次は12(土),13(日),1日休んで最終が15日(火)


精神と肉体を休めて,100%万全の体制になったイ・セドルを正面から迎え撃つ.
ホントGoogleは見せ場を作るのが上手い.

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20160131/p1
http://antibayesian.hateblo.jp/entry/2016/03/10/041739

三村囲碁jp「Google DeepMind Challenge Match感想2」

http://mimura15.jp/3007.html

黒番のAlphaGoは大胆な布石を見せた。明らかに僕らには損だと思える手がいくつもあった。

「これはダメでしょう」と誰もが思うような。しかし進むに連れて評価を変えなくてはならなかった。


途中まではそう思えないのに、局面が進む程にAlphaGoの勝利が不動である事を思い知らされる。

これは、始めから最後までプログラムの打ち手が優れている為なのか、前半は下手だが後半があまりに上手いせいでそうなるのか、私の棋力では判断しかねる。

人類最強グループの棋士達の研究と発表を待ちたい。

囲碁ド素人の思いつきだけど,オセロ初心者がコンピューターオセロと対戦した時の感覚に近いなあ.


致命的なミスがない限りは,前半の手は実はそんなに重要ではない.しかし中盤から後半に入ってからは思うように打てず,コンピューターの手の平の上で踊らされてる感が出てきて,気がついたら最後はボロ負けしてる.そんな感じ.

実際にオセロやチェスみたいなゲームだと,残り十数手くらいでもコンピュータは完全読みや必勝読みできるんだよね.だからその段階で圧倒的有利にない限り,人間が勝つことは不可能になる.だが囲碁では盤面が大きくどこにでも打てるために,読める手の数が圧倒的に少なくなり,これが弱くなる一因だった.


しかしAlphaGoなら,AlphaGoならやってくれる...たぶん.

ひとつ気になるのはコウがまだ1つも起こっていない事だ。

本局では左上でコウになる可能性があったがセドル九段は選択しなかった。

モンテカルロの碁はコウが弱点だとずっと言われている。そこをあえて避けている可能性はあると思う。

まずは「コウ争い」が分からん.とりあえず検索したが...分かったような分からんような.

いずれにせよ,ニューラルネットパターン認識して先を読んでるなら,そういう無駄なことはしないんじゃね.

村上深「AlphaGo VS イセドル(第2戦)感想 神は死んだ。」

http://ameblo.jp/deeper810/entry-12137895562.html

白80の打ち込みに対して、黒81がまったく気が付かない応手。

一見して、少し戦線離脱をしているように見えたのですが、実は大きく攻めているといえるのか・・・?

これ、今のところ俺には真意がはっきり理解できていません。

白80以降の戦い、相当に複雑な変化、読みのせめぎ合いがあると思え、俺の棋力で詳細を説明するのは難しいので、他のプロ棋士の方の記事等に譲ります。

2ch名人「Google・AlphaGo、李世ドル九段に2局連続中押し勝ち!」

http://i2chmeijin.blog.fc2.com/?no=3537

三浦の時もそうだけど、明確な敗因がなかなか、わからないというのがヤバイんだよ

何か悪手があったなら改善できるが、何かわからないうちに負けるのは人間の理解を超えてる可能性があるって事だから

nitro15

http://nitro15.ldblog.jp/tag/AlphaGo

「【AlphaGo】イ・セドルvsAlphaGo Googleディープマインドチャレンジマッチ第2局速報」

http://nitro15.ldblog.jp/archives/47052126.html

午後1時30分-AlphaGo'九子下手のような行動'(28手進行)

一日前と同じように序盤が軽快に進行している。 何か一日前と様相が全く違う。 キム・ソンリョン9段は"AlphaGoが九子下手のように打っている。"と話すほど。 悪手交換もはばからない。 こうした事が人工知能の起伏であろうか。

▼イ・ヒョンオク8段はこの手(37)を見て"人間世界でありえない手. 右辺をみな強くすることができる悪手であるためだ。"といった。




「【AlphaGo】イ・セドルvsAlphaGo Googleディープマインドチャレンジマッチ第2局 渾身尽くしたイ・セドル、ニ連敗」

http://nitro15.ldblog.jp/archives/47055473.html

"視聴者の皆さんには申し訳ありませんが、イ・セドル9段の敗着を探すことができないです。 人間の目で見る時は失敗はAlphaGoだけしていましたよ。"

ソン・テゴン プロの解説が続いた。

"本人の実力を発揮したのに負けました。 衝撃が昨日よりもはるかに大きいことのようです。 今まで分かっていた理論と解説をすればAlphaGoの囲碁は答が出てこないですね。"

「【AlphaGo】「最小限ひと勝負は勝つようにする」イ・セドルvsAlphaGo第2局記者懇談会」

http://nitro15.ldblog.jp/archives/47055813.html

衝撃の連敗。 2局では明確なミスなしでよく打っていったので結果はさらに衝撃的に近づいた。 何が誤ったのだろうか。 淡々とした語調で所感を明らかにして記者たちの質問に答えた。

"とても立派な対局が進行された。 ヨセまでみなぎる緊張感が漂った。 これはイ・セドル9段の優れた棋力に起因したと考える。 そしてAlphaGoも驚くべきだ。 解説委員の話によれば予測できなかった色々な変則的な手を打って手に汗握る非常にエキサイティングな対局になったようだ。" (デミス・ハサビス ディープマインドCEO)

"昨日十分に驚いたしもう話す言葉がない程ではないかと思う。 内容上本当に完敗であった。 先んじたことが一度もなかったようだ。 昨日の囲碁は機会があったが今日はAlphaGoの完勝でAlphaGoが本当に完ぺきな対局を広げたようだ。" (イ・セドル9段)

  • AlphaGoの弱点がいったい何か気になる。

  • "(イ・セドル)そうだな、弱点を見つけられずに二局みな負けたようだ(笑)。"
  • "(デミス・ハサビス)内部的に評価をする。AlphaGoの棋力や実力がどの程度なのか。それでこのような対局を行わなければならないことだ。あまりにも立派なイ・セドル9段のような方と対局をしてAlphaGoの長短所を知ることができる。それで対局を行う。"

今はヒミツなだけで,弱点はあって開発者は既に気付いてる可能性もあるけどね.仮にそうでも,種明かしは全五戦が終わった後だろうな.ヒント無しでイ・セドルや他の棋士が気付けるかどうかも,実験のうちだから.

「【AlphaGo】中国・日本最高手の柯潔と井山裕太の反応」

http://nitro15.ldblog.jp/archives/47051958.html

コ・ジェは"AlphaGoの棋風が自分ととても似ていると感じた。 選択の瞬間に大きいところと小さいところ、急なところと暇なところを明確に区分した。 事実イ・セドル9段の棋風は人工知能との対局に適していない。 イ・セドルは後半に力を発揮して状況をひっくり返す力が優れる。 コンピュータは序盤に失敗があるが、後半になれば演算能力がますます強くなって、失敗があっても人と違い続けて犯さない。"と話した。

「「米国に勝つ気ないのか」 気鋭のAI研究者が喝」

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO98157790Y6A300C1000000/
米国というか敵はGoogleだけど,勝てる気がしないのは事実.技術も人も金もだが,なにより経営者の差で.

指数関数的に進化する人工知能(AI)。AIは、我々の仕事や日常生活に溶け込みつつある。最新のAIはどんな技術で、何ができるのか。活用することで経済や社会はどう変わるのか。そして、その変化にどう対応すればいいのか。人工知能研究の第一人者たちに取材して、AIに関する疑問を明らかにする。第1回は、人工知能とウェブ工学を専門とする、東京大学の松尾豊特任准教授に話を聞いた。

AI活用を担う人材が圧倒的に足りない。東大では企業からお金を集め、AI人材を育成する寄付講座を企画していますが、スタートするまで待つ時間が惜しい。私はそう考え15年11月から勝手に講義を行いました。東大の全学部から30人ほどの学生を選び、ディープラーニング(深層学習)などについて集中的に教えました。

企業は金出して雇う気がなさそうだから,セキュリティ技術者と同様にボランティアで集めて無給で扱き使えばいいんじゃね.

 受講生はAIのプログラミングができるようになり、今後、企業で活用できるスキルが身についたかと思います。彼らにはぜひ、日本で活躍してほしい。

  • id:sharia 日本と米国ではサラリーの額の桁が違うというのが問題なんだよなあ・・・。なので日本の優秀なエンジニアはUFOに乗ってやってきたシリコンバレー星人に、おっとこんなところに安いエンジニアがと誘拐されていく

しかしこのAI競争は、どちらの会社がより強い囲碁マシンをつくれるかが問題なわけではない。どちらが最高のAI技術者を惹きつけることができるかが問題なのだ。ザッカーバーグとルカンは、自分の会社がこの問題に関して真剣だということを、比較的小さなAIコミュニティーに示さなければいけないとわかっている。

https://wired.jp/2016/03/09/googles-go-victory/

が答な気が.



ところで,DeepMindってイギリスの会社じゃなかったっけ?*1

一番現実的なのは,Googleに買収してもらって米G社の子会社になることじゃないだろうか.
結局日本が勝てないのは同じと.

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nikkei.com/article/DGXMZO98157790Y6A300C1000000/
  • id:homarara 勝てる気がしないのは確か。そもそもトップと張り合う前にせめて2位につけなきゃ話にならんだろ。
  • id:sharia 日本と米国ではサラリーの額の桁が違うというのが問題なんだよなあ・・・。なので日本の優秀なエンジニアはUFOに乗ってやってきたシリコンバレー星人に、おっとこんなところに安いエンジニアがと誘拐されていく
  • id:kenchan3 Googleが商用でやり始めてるんだから、基礎研究以外は企業の金で研究する段階だと思う。
  • id:ichinotani 日本の経営者の多くは、リスクを取らず、確実に数字を積み上げることしか考えていないのだろうな。そうやってシャープや東芝のような会社が量産されていく。
  • id:chnpk 日本の産業界の目的は雇用の維持だからな。AIなんて自傷行為みたいなもんだろ。

nature [Japan] January 28, 2016 Vol. 529 No. 7587 (単号)

nature [Japan] January 28, 2016 Vol. 529 No. 7587 (単号)