自動運転ネタ: 米国の開発ガイドライン,モービルアイ会長インタビュー,他

合衆国における自動運転車開発ガイドライン全文

http://jp.techcrunch.com/2016/09/21/20160920heres-the-full-u-s-federal-automated-vehicles-policy/
https://www.transportation.gov/AV/federal-automated-vehicles-policy-september-2016

PDFファイルで116ページ.

アメリカ合衆国運輸省およびオバマ大統領は、事前に本文書の骨子について言及していた。その発言内容にもあった通り、本文書には現行の道路交通法をどのように適用していくのかとか、新たなルール作りについても記されている。また行政側が安全性を確認するために自動運転車の制作者に対して求めている15ポイントのチェックリストなども掲載されている

日経ビジネス「自動運転車のカギを握るイスラエルのヒーロー 創業から17年でモービルアイを時価総額1兆円企業に育てた男」

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/091600070/091600002/

走行データの収集はいつ始まったんですか?

シャシュア会長:1999年に創業し、2000年には日本、米国、欧州のメーカーと連携して収集を始めている。16年間積み上げてきたデータだ。グーグルよりもずっと早くから動き出しているんだ。

シャシュア会長:完全自動運転を支援する地図は、非常に細かいデータの集合だ。少しでも道路環境に変化があった場合、即座に現実を反映しなければ意味がない。安全に関わる問題だから、1年間後なんて悠長なことは言っていられない。数分間でデータを更新しなければならない。

 REMの技術は(不特定多数が参加して構成する)クラウドソーシングの技術だ。自動車の前方カメラを使って、地図とリアルの道路状況の違いを検知する。数千万台の自動車がREMを搭載すれば、現実のあらゆる変化がすぐにクラウドサーバー上の地図に反映される。

 素早く現実のデータを反映させるために、データ量を圧縮する。1km当たりたったの10キロバイト携帯電話の通信ネットワークでも、全く問題にならない量だ。通常の3Dマップなら1ギガバイトはかかってしまう。

データは2つに分けて考える。1つは車線やガードレールなど、走行可能なエリアを定める境界線。これは幾何学的なパラメーターで表現できる。

 もう1つはクルマが地図のどの位置にいるかを特定するためのランドマーク。交通標識や信号、道路照明、などがそれにあたる。これはどの位置にあるかが重要なデータだ。だからランドマークのリストを作っておけば、位置データに置き換えられる。

gigazine「テスラのモデルSはハック可能、ハッカーにやりたい放題される危険性」

http://gigazine.net/news/20160921-tesla-model-s-hijack/

中国のセキュリティ研究所「Keen Security Lab(科恩実験室)」が、テスラの電気自動車「モデルS」をハッキングすることに成功。ドアのロックを解除したり、走行中にトランクを開けたり、遠隔操作で急ブレーキをかけたりと、インターネットに接続するモデルSにはハッカーにやりたい放題される危険性が潜むことを明らかにしています。

単なる売名行為や詐欺の可能性もあるし,現時点では半信半疑.*1

まあでも以前もそういう事例はあったし,可能性はある.

なまじオートパイロットなんてものがあるだけに,一度乗っ取られた時の危険性は従来の車に比べて遙かに高い.

Techcrunch「Uberの自動運転車がピッツバーグで走行開始、早速乗ってみた」

http://jp.techcrunch.com/2016/09/16/201609141386711/

ドライバー席に座るエンジニアはドライブの間、ずっと道路を注視していた。ハンドルに手をかざし、足もペダルをいつでも踏めるように準備していた。車線を他の車が完全に塞ぎ、自動運転車が停止した場合は、ドライバーはマニュアルモードに切り替え、車線変更を行ってそこを回避する必要がある。Uberの自動運転車はまだこの操作を行うことができないからだ。もう一人のエンジニアは、助手席に座ってラップトップを開いていた。通常の運転時には、ドライブの様子をメモしているのだという。

初めて自動運転車が障害物に直面した時、相当な緊張感があった。1台のSUVがバックしながら道路に入ろうとしていた。車のハンドルをロボットに預けるまで、普通のドライブでも予期せぬことがこんなに起きているなんて気づきもしないだろう。自動運転車にとっては、そもそも橋の上でどこを走行するかを決めるのが難しいタスクだが、橋を渡っていた時、走行していた車線に大型トラックが停車していた。ドライバーはマニュアルに切り替えて車線変更したが、その時、市の職員がトラックの前から飛び出し、私たちが乗っている車の前に垂れ幕が落ちた。

車のハンドルをロボットに預けるまで、普通のドライブでも予期せぬことがこんなに起きているなんて気づきもしないだろう。

もし、その時自動運転モードだったのなら、この車がどのように通行人や垂れ幕に反応していたかは分からない。

現代ビジネス「自動運転車の事故は「原理的に」避けられない!? AI技術の死角」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49777

絵に描いたようなクソ記事だと思う.ほぼ全部内容が間違ってるのでは.さすがは現代ビジネスだ.

小林 雅一 KDDI総研リサーチフェロー
1963年、群馬県生まれ。 KDDI総研リサーチフェロー(専門:IT/メディア/コンテンツ産業の調査研究)、情報セキュリティ大学院大学客員教授東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科を終了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭を執った後、現職。著書に『グローバル・メディア産業の未来図』(光文社新書)、『クラウドからAIへ』『ウェブ進化 最終形』(ともに朝日新書)、『日本企業復活へのHTML5戦略』(光文社)、『AIの衝撃』『ゲノム編集とは何か』(ともに講談社現代新書)などがある。

http://gendai.ismedia.jp/list/author/masakazukobayashi

なんだ,やっぱり素人か.


ここから明らかなことは、この高速道路の構造がかなり特殊であるということだ。特に私たち日本人から見ると、「異常」と呼んでもおかしくない道路構造だ。なぜなら高速道路がT字路で、いきなり別の道(NE 140th Court)へと分岐しているからだ。

こんなことは日本の高速道路ではあり得ない。つまり高速道路から直角に曲がる道路へと分岐するときは、必ず立体交差となっているはずだ。

なんで日本人基準で文句をいう.*2仮に日本人からすると特殊でも,米国で普通なら普通に対応するのでは?とくにテスラは米国の企業だし,日本の常識なんて気にしないだろ.


仮にトヨタやベンツみたいな(米国から見て)外国企業の場合でも,米国に輸出するなら現地にあわせた改修くらいするわけだし.

Googleの自動運転車が地元マウンテンビューで衝突事故、人が運転していた?」

http://jp.techcrunch.com/2016/09/24/20160923a-google-self-driving-car-crashed-in-mt-view-today/
追記.
詳しい状況もわからんし,とりあえずメモだけ.

*1:これなんかは,予想を上回る展開だった. 「絶賛から一変、中国「空中バス詐欺事件」の顛末」 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/101059/090700064/

*2:しかも人間の視点で.プログラムにとって困難なことと,人間にとって困難なことは同じではない.