東京デザインウィークの火起こしチャレンジ

メモ.

展示物がせいだいに炎上して,子供一名死亡.


空気の通りが良くなるよう縦横に組んだ木の間にかんなくずを敷き詰めるなど,なんか既視感のある展示物だった.



まるでキャンプファイヤーの準備でもしてるのかと.
おまけに夜間作業に使うための投光器まで使ったとか.駄目なことだらけじゃん.

  • かんなくずは,それ自体がとても燃えやすい.火花一つで火が付くこともある.*1 *2
  • 縦横に広くかんなくずを広げているので燃え広がるのも早く,被害も大きくなりやすい.
  • 電源を中に通しているので,漏電や火花により引火する危険性がある.*3
  • ましてや発熱の大きな,強力な投光器を使うなど論外.
  • ジャングルジム自体が基本的には『檻』なので,何か起きた時に脱出も救助もできない事態になりやすい.*4 *5

とかかな.

これでなんで「中」で子供を遊ばせようなどと考えたのか.それさえなければ単なるボヤですんだものを.


これを後出しジャンケンと言ってるのは,単にその人が無知なだけ.
これだけ燃えやすい素材でも建築学科の大学生の展示なら,普通は何らかの対策済みだとと思うわな.

ところで会場は禁煙だったのかな?出火原因は「電球とは限らない」のはそうだけど,火気厳禁でもない場所なら,いつ火災がおきてもおかしくないってことだから.


プラッツ スタートレック U.S.S.エクセルシオール NCC-2000 (塗装済み完成品) プラモデルamt 1/1000 スタートレックシリーズ NCC-1701-B エンタープライズ
「かんなくず」級航宙艦.

https://www.amazon.com/dp/B008NWPO6M/
関係者なら,あの店の名前を見るたびに複雑な気分になりそうだ.

LED電球での実験

追記.

「そりゃそうだろ」とは思うが,実際に実験して確認した所がえらい。

「5歳児が焼死した東京デザインウィーク 華やかな忘年会を企画し炎上」

http://gogotsu.com/archives/24545
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1907231.html

こんな状況ではあるのですが、それでも前を向き、これからどうしていくかを考えて行かなければならないとも考えています。
そんな中、ボランティアリーダーより連絡をいただきましたので、以下お知らせします”

またこのボランティアスタッフ向けの「2016年、今年も一年お疲れ様した。」の会は会費4000円、学割3500円を徴収していることも判明。
場所はルシェルブラン表参道ガーデンハウスにて華やかに行われ、亡くなったお子さんや遺族の方に失礼極まりないとしている。

うーん....

「投光器と木くずで再現実験、2分で発火 神宮外苑火災」

http://www.asahi.com/articles/ASJDQ549RJDQUTIL01X.html

実験は450ワットの白熱電球のついた投光器を木くずで覆った状態で行った。点灯してから25秒で発煙し、125秒で発火。発火の際の温度は562度まで上昇していた。

さすがに投光器の方はを木くずで覆ったわけでは無いけど,そうならないような対策も講じてなかった.

*1:上記動画のように,古典的なサバイバル テクニックの一つ.

*2:木の種類や乾燥具合などによっても差はある.記録を見ると,この日は雨も降らず湿度39%で絶好な洗濯日和.さぞや燃えやすかったことだろう.

*3:子供がいたずらしたり,ひっかけたりする危険もあるよね.

*4:なのでこのサイズのジャングルジムで子供を遊ばせること自体がNGではないか.

*5:この火事でも消火後に焼死体を確認するために,ジャングルジム全体を持ちあげてひっくり返す必用があった.地面に固定されてたら,それも無理.