「エンジニア界隈と起業家界隈で想像しているスーパーエンジニアの定義が違う件」

http://htanaka0828.hateblo.jp/entry/2017/07/11/220141
ホットエントリ経由.毒を食らわば皿まで.

タイトルなげえよ.すごくフォント見づらいよ.中途半端な改行鬱陶しいよ.句読点くらいサボらずにちゃんと入れような?どーしてこーなった.

「フォント読み難い」のが炎上目的だとしたら,これは炎上マーケティングの成功例かもしれない.

現在バリバリ活躍しているエンジニアのほとんどが得意領域を持っていて
それ以外の分野については出来る人であっても「平均点以上」ぐらいの活躍しか出来ないということです。
そして優秀なエンジニアの方はそのことをよくわかっています。

ここだけは激しく同意.

というか,起業する段階なのに,まだそんなことも知らないとか勉強不足,準備不足すぎる.

  1. どうしても必要な部分
  2. とりあえず見よう見まねでもできれば良い部分
  3. 他社に真似できない部分

というのは常に意識して,特に1と2は求人票でも常に区別しておく必用はあると思う.


これ自体はべつにスタートアップに限らん気はするなあ.「一人で5人分の仕事できる人欲しい.しかも料金はせいぜい1.5人分.超お得じゃね?」というのは経営者の夢だもの.

http://b.hatena.ne.jp/entry/htanaka0828.hateblo.jp/entry/2017/07/11/220141

  • id:daishi_n そもそも、技術がわからない起業家がエンジニア雇ってサービス作るのは生存率が圧倒的に低いし、失敗する要因
  • id:ryun_ryun 企業ってそういうもんだよねとは思うが、そもそも技術が分からない人がIT系の社長になって欲しくないかな。無茶振りしてくるイメージしかないんだよね。

と,思うんだけどなあ...日本だと技術者の忠告なんて無視されるから.

  • id:ShinSemiya スーパーエンジニアをうまく雇うには、「投資家から出資を得る時と同じくらいの熱心さで」口説く必要があると思っているよ。起業家の方から理解を得られたことはあまりないのだけれど。
  • id:tzt まともな環境で仕事してたら「こいつは!」っていうエンジニアくらい何人か知り合うわけで、そいつら説得して一緒にやってもらえばいいんじゃないかな。説得できなければ起業家としてはそれまでだったということで。
  • id:moyacab 雇うという概念がすでに駄目。株をわたさんと。

共同経営者くらいの位置づけだなんじゃないかな.ストックオプションなのはその結果.

  • id:ichiken7 守備範囲の広いエンジニアは、技術のわからない&営業力もない&資金を集める力もない、単なる調子のいい穀潰し社長に捕まらないように気をつけて?
  • id:assaulter まあ大体ぶら下げた金額によるのではという
  • id:tettekete37564 なんでもできるエンジニアは器用貧乏になるので特定分野のエキスパートになれない。3ヶ月おきにコンポーザーからグラフィッカーからWeb系フルスタックからWin/Mac/Linux/iOSアプリまで、全部エキスパートレベルは無理。
  • id:monday23 とりあえず作れる人大事。でもちゃんと設計できる人もっと大事。おれは今、とりあえず作れる人が作ったクソみたいなシステムを 0から作り直している3人目のエンジニアです。

ちなみに「技術的負債よりは速度重視」って奴は死んでいいと思う.速度も出して,技術的負債も貯めない.それくらい両立できなければ普通は失敗する.*1


幸運に恵まれれば負債が溜まる前にブレイクして,上場して作り直すだけの莫大な資金が調達できるかもしれない.でもそうならなければ,そこで死ぬ.

  • id:kk6 モリサワユニバーサルデザインフォントの話で「手書き文字に近いほうが視認性が上がる」というのを読んだ直後にこっち開いたら手書き風フォントがボロクソ叩かれててワロタ

これかな?

制作に当たっては、フォントよりも視認されやすい「手書き文字」に全てのデザインを近づけた。小さくしても潰れないよう、濁点や半濁点は大きく、線1本1本の間隔は広くした。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1707/11/news108.html


「醜い手書き」を忠実に再現すれば,そりゃあ読み難くなるか.イライザ的というか.

「「ひとりで何でもできるエンジニア」は勝手に育つ」

http://www.geekpage.jp/blog/?id=2017-7-13-1

ただ、自主的に勉強する能力だけでは、「何でもできると思えるほど凄いエンジニア」は育ちにくいです。 「何でもできると思えるほど凄いエンジニア」は、最初から全部をできるわけじゃなくて、色々なことに関わっていくうちに、できることが増えていっているだけなので、色々なことを調べるきっかけが必要です。

ということで、私が書いているこのブログ記事は、スーパーエンジニアを渇望するスタートアップにとって全く役に立たない文章だと思います。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.geekpage.jp/blog/?id=2017-7-13-1
  • id:toaruR 日々変化している全方面を追い切れる人はいないよ(´−`)たとえその瞬間優秀なフルスタックだったとしても半年後もそうとは限らないし、チームワークであるほど専門に分化していく
  • id:hdampty7 時代的にもうそろそろ無理よね、Linux系とWindows系両方分かる人ってなかなかいないし、需要もないw
  • id:elm200 自分より優秀な人の能力は正しく評価できないからなあ…。ごく平均的だが比較的多くの分野がこなせる人が「なんでもできるすごい人」に見えることも。本当に優秀な人から見れば中途半端でしかないが。

「「ひとりで何でもできるエンジニア」と時代背景」

http://www.geekpage.jp/blog/?id=2017-7-13-2

複数の分野をカバーするために、複数の専門家を同時に雇うだけのお金をかけたくないというモチベーションとして、「何でもできるITエンジニア」を雇いたいという安易な発想も昔よりも増えている印象で、「安く働いてくれるけど能力が凄く高い人」を求めているだけだったりもするのです。 「ひとりで何でもできる」というのは「お金を出したくないのでひとりでやってくれると都合が良い」と考えているだけだろうと、突っ込みたくなるわけです。

色々できればできたとしても、さほど感謝されないという悲しい状況が発生することもありがちです。ITを全く知らない人にとっては、ITの中で枝分かれする専門分野を知らないので、そもそもIT関連のことは全て知っていて欲しいと思うわけで、「ひとりで何でもできる」という発想を持たずに、「ITエンジニアだったら全部できるよね」ぐらいの無茶を言うこともあります。

もう一点、「何でもできるITエンジニア」が損だと思う点が、その方向に行くと「器用貧乏」といった状態になりがちであると同時に、求められがちな環境が限定的かも知れないと思うことです。 会社の規模が大きくなると、必要とされるのは「ひとりで何でもできる」ことではなく、各分野のスペシャリストがチームとして動くことなので、「何でもできる」タイプの人が望まない場合も多そうです。 スタートアップ時点では重宝されたITエンジニアが、会社の規模が大きくなると煙たがられるというのも良く聞く話です。

その綱引きがどうなるのかは、各個人の「交渉力」であったり「営業力」であったり「セルフプロモーション能力」といった、ITとは別の能力も必要そうだというのが最近の感想です。

同感だけど,悲しい結論だった.「IT業界が,なぜブラックなのか」の答その1.

*1:「今のままじゃ残業手当払ったら会社潰れるよ.残業手当払うか,それとも失業するか,どっちがいい?」と言われてるような感じ.それは二者択一の問題じゃない.「給与と残業手当は満額払う」と「倒産しない」が両立できてない会社は既に失敗してるのだ.