温故知新:思考の速度でパソコンを使う技術

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070212/1171244226

ある意味でタイムリーなネタだね.

入門 GNU Emacs 第3版

入門 GNU Emacs 第3版

ついに登場第3版.

そして、それを突き詰めていったら、結局、スポーツや格闘技と同様、次の3つを徹底追求するべきだという結論に至りました。

  1. 無駄な動きの排除
  2. コンビネーションの最適化
  3. 技を戦略的にシステム化

「戦闘機のコクピット」的なインターフェースのことですね.
概ね同意するんだけど,どうやら生まれてくるのが20〜30年ばかり遅かったようだ.

トラックポイント付きのパソコン(事実上Thinkpad)を買って,Emacsと「窓使いの憂鬱」でも入れれば,ほぼお望みのものが手に入ります.FirefoxIEよりはかなりマシみたいですね.さすがにポインティングデバイスなしでというわけにはいきませんが.*1

「一気に特定箇所までジャンプしてしまうキー」と、
「一度に大量に移動できるが細かくは移動できないキー」と、
「一度に少しずつしか移動できないが細かい移動調整が可能なキー」が、

ほんの一例:

  • 「一気に特定箇所までジャンプしてしまうキー」:M->, M-<, C-a, C-e, C-x C-x,
  • 「一度に大量に移動できるが細かくは移動できないキー」:C-v, M-v, (M->,M-<)
  • 「一度に少しずつしか移動できないが細かい移動調整が可能なキー」:C-f,C-b,C-n,C-p

Linuxユーザなどは、viやemacsなど、独自の操作体系に慣れているため、この技法との併用はムリがあると思います。

Emacsがなんで根強い人気があるかというと,こういう操作体系を20年以上前から採用していたからです.ヘビーなEmacsユーザーは,はるか昔から思考する速度でパソコンを使っていますよ。後発であるGUIやマウスなんてのは,一本指打法に先祖帰りしただけ.Officeソフトなんて最悪です.*2

  • emacs使え(命令調)。
  • ThinkPad使って、トラックポイントとキーボード操作を指の移動距離を基準にして使い分けるだけで、かなりの希望をカバーできそうだと思う。
  • LiteStepのキーボードショートカット機能と窓使いの憂鬱キーバインド変更で快適生活を送ってますが何か?
  • e-macsってそうとうすごいんですね

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070212/1171244226


そうそう.GmailGoogle Readerなんかも,競合製品にくらべればこういうインターフェースに近いですね.ほとんどのことをマウスを使わずに実行でき,それだけでも随分無駄が減ります.

http://d.hatena.ne.jp/TERRAZI/20070213/p1

*1:テキストブラウザを使うという手もあるけど。

*2:ちなみに,UNIXの世界ではEmacsキーバインドが事実上の標準でした.シェルなんかでもEmacsキーバインドでカーソル移動できます.今でもEclipseEmacsキーバインドを標準でサポートしています.