安倍晋三と統一協会との癒着問題メモ(その20)
周回遅れの個人的備忘録.
「教団解散請求、民法上の行為も 首相答弁変更、野党「朝令暮改」」
https://nordot.app/955264763861057536
岸田文雄首相は19日の参院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への宗教法人法に基づく調査を巡り、宗教法人への解散命令請求が認められる法令違反の要件について「民法の不法行為も入り得る」との見解を示した。18日の衆院予算委では刑法違反を挙げ、民法は含まないとの認識を示しており、1日で答弁を変更した。野党は「朝令暮改にもほどがある」と批判した。
ここは,とにかく急いで欲しい.一分一秒でも早くあの組織に解散命令を出すために.
- 「宗教法人法上の解散命令請求の審理に際し、刑事事件の判決の確定は不要。 」 https://note.com/otakulawyer/n/n79cf2cbd34e9
「旧統一教会側、自民議員に「政策協定」 選挙支援見返りに署名求める」
https://www.asahi.com/articles/ASQBM74NDQBMUTFK020.html
朝日新聞が確認できただけで、衆参計5人の自民党議員が署名を求められていた。教団関係者も確認書の存在を認めた。確認書を提示された議員は5県にまたがり、教団側が国政選挙を通じて、幅広い地域で政策実現の働きかけをしていた可能性がある。教団関係者は取材に、全国各地で数十人規模に署名を求めたと証言している。自民党は所属議員に教団側との接点について調査し9月に結果を公表したが、確認書の存在には触れていない。
「「いったん止めます」ミヤネ屋が中継を中止! 旧統一教会の異様会見にネットも戦慄」
https://nordot.app/955723962430767104?c=768367547562557440
https://news.yahoo.co.jp/articles/40d344b3cfc2ed2aee71366c1072f42d90ad04e6
問題なのはここから。勅使河原氏は「全国68教区の内、信仰2世を任命した」と唐突に発表。2世信者の救済を目的としたもので、黒いスーツの20名の新区長が登場した。さらに、前出・橋田さんの元妻の発言をVTRで流すなど、異様な会見となった。
これにネット上も戦慄。「謝っといてVTR流すって…」「何なんだこの人は…」「怖すぎる」「マジで信じられん」などの意見が飛び交っている。
同会見を生中継していた読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」も対応に追われた。元妻のVTRが流れる前に「個人情報に関わる問題なのでいったん止めます」とアナウンスし、中継を中止した。
旧統一教会問題を追及する紀藤正樹弁護士は一連の会見に「宗教人として重要な守秘義務がされていない」とバッサリ。さらに新教区長に任命された20名の教区長についても「女性がいない。これは統一教会の教義である男尊女卑を表している」と厳しく批判した。
「上祐史浩氏 テレ朝出演 59歳変わらぬ弁論 旧統一教会問題の解散命令請求に見解「こんなはずでは」の可能性」
https://www.daily.co.jp/gossip/2022/10/21/0015741157.shtml
宗教法人の解散命令は「端的に言えば法人格と免税権の剥奪にすぎない」と指摘。「彼らが信仰をやめる気持ちにもおそらくならないでしょうし」「請求して認められるか認められないは別にして、『こんなはずではなかった』という状態になる可能性はあると思う」と述べた。
だから,信教の自由は守られてる.信教の自由は解散命令を出さない理由にはならない.信仰は各個人の心の中の話だから,何者にも犯されないと思う.
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.daily.co.jp/gossip/2022/10/21/0015741157.shtml
- id:unakowa 地下に潜る危険性が高いよ、という意見だったが。マジモンのイカれカルトのオウム真理教と違い壺の目的は金だけなのでダメージは大きそう。地下活動は公安頑張って欲しいところだが、どこまで勝共に入り込まれてるか
- id:TakamoriTarou 宗教法人だと言うだけで特別扱いされる事はたくさんある。税金はそうだけど、細かいところだと公共の集会場の利用料金や優先順位とか。そう言うのを悪用しているのが統一協会なので被害防止には役立つとは思う。
- id:x988 更に下手に解散すると寄付金の返金請求やら賠償義務もすべてなかったことになってしまうとのこと、今のタイミングで夜逃げ同然で自主解散した場合取り返しのつかないことになるならまた難しい
- id:theatrical 上祐氏の言う通りなので、解散命令を信仰の自由を理由にできないと言うのは詭弁だと思う。
「日本の信者は「金の卵を産むガチョウだった」 元世界会長が教団批判」
https://www.asahi.com/articles/ASQBR555XQ9LUHBI01F.html
郭氏は書面での回答で、教団幹部の中に文氏の教えを否定する勢力がいると主張し、「こうした勢力にとって最も重要だったのが、日本の統一教会だった。日本の信者と祝福家庭は、金の卵を産むガチョウとして見られていたからだ」とした。
「90年代半ばから、日本の統一教会はあらゆる分野で停滞し、衰退する姿を見せたにもかかわらず、課せられる『ノルマ』、すなわち献金総額はさらに増えていった」「あらゆる項目で、信者たちに献金の納付を増やした結果、献金に関係した様々な副作用が生じ、家庭の破綻(はたん)や信用破産など極端な事態が頻発する事態に至った」とし、日本の教団を「過度な献金の要求と、その結果生じた家庭問題について、いまだに認めず、謝罪もしていない」と批判した。
また、「日本では、献金を指示して要求する指導部と、従順に献金を支払う信者たちの間に『相互依存症』の関係が定着している。指導部にとって非常に簡単な献金収入源であり、信者にとって自然な信仰生活であるかのようになっている」と主張した。
文鮮明はかねてから、
— 小谷地市朗 (@Oyadi1999) October 24, 2022
「この世の全ての財産は神のものだから夫の金を盗んできて私に献金してもそれは罪にならない。
もし銀行の金を盗んできて私たちが使ってしまったとしても、この世の中の法律としては罪になるが、
神様の法律としては罪にならない」
と食口たちに言っていた。
【朴正華】
「宗教研究者」の話
- 「「旧統一教会の解散請求を」 宗教研究者25人が声明」 https://mainichi.jp/articles/20221024/k00/00m/040/209000c
昨夜も書いたけど、今回の声明の内容も、宗教研究者がこれを発した価値も、歓迎はします。でも、ここに鎌田が連名している点に限っては最悪です。声明を主導した研究者、誰か知らんけどよくこれを認めたな。 https://t.co/2P4eJI5AVh
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
統一教会問題で「空白の30年」とか言う人がいるけど、上祐ってのはオウムに関する「空白の15年」の象徴です。07年に上祐は宗教団体ひかりの輪を設立して、「事件を反省した」路線をアピール。被害者をダシにして「賠償」をも団体存続の理由に挙げました。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
以降、「麻原信仰を続けるアレフはヤバい」「麻原信仰を否定して反省しているひかりの輪はまとも」みたいなイメージの普及が進み、それに乗じたり加担したりする人間がいろいろ増えていった。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
2010年に平野悠が上祐をロフトに出演させ、自らもひかりの輪にハマって「聖地巡り」に参加。ロフトのフリーペーパーで宣伝した。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
平野「上祐はオーラがすごいんだよ!」
藤倉「知るか。オーラがすごいウソつきなんだろうよ!」
(実際にあった会話)
以降、ロフトは上祐イベントを連発。上祐がサブカル文化人化して、一般のメディアの中にも、上祐やひかりの輪の問題を指摘せずに上祐を出演させコンテンツにしちゃうケースも出てきた。テレ朝なんか特にひどい。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
統一教会問題でも言われているように宗教法人解散では団体は消滅しない。実際オウムは存続している。ひかりの輪についても観察処分は続いてるけど、本来は国家権力任せではない社会的監視も重要なのに、サブカル人どもやメディアがそれを緩めていった。それがオウムをめぐって今も続く「空白の15年」。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
その中で鎌田東二という人間は、上祐やひかりの輪をちゃんと反省して真面目に頑張ってる団体みたいに扱って論文書いたり、自分が主催する研究会に招いたりしてきた。この研究会というのは「心身変容技法研究会」ってやつで、鎌田は18年にそこでひかりの輪関係者に発表させた。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
このとき、研究会の参加申し込み窓口がひかりの輪関係者になってて、塚田穂高氏や鈴木エイト氏の参加申し込みを拒否。鎌田は、研究会の運営に関わる業務をも教団側にやらせてたわけです。しかもこの「心身変容技法研究会」、当時科研研究だったんですよ。https://t.co/4OSoLGkmoa
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
鎌田の論文は、ひかりの輪の宣伝に利用されているどころか、団体規制法に基づく観察処分が不当であるとするひかりの輪の自己正当化を補完するものとして、今もウェブサイトで使われています。https://t.co/6nd9lyYxRS
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
一方で上祐は、オウム事件を反省した総括したみたいな装いでいたものの、2018年7月にオウム事件の死刑囚たちの刑が執行されると、上祐が90年代初頭に未発覚の殺人事件に立ち会っていたことを週刊新潮がスクープ。やっぱ総括したなんてウソだったじゃん、って話になった。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
上記の鎌田の「心身変容技法研究会」は死刑執行の約2カ月後。つまり上祐のウソの最も極悪な事例が発覚した後にも関わらず、参加申し込みをひかりの輪関係者にやらせて研究会で発表させてた。それが鎌田東二。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
そして上祐が隠蔽してた事件について、他メディアの後追いはほぼなかった。ロフトも相変わらず上祐を出演させ、会場でひかりの輪関係者がお客さんを勧誘しているのも黙認。テレ朝も、またこないだ統一教会の解散関連の話題で上祐に意見求めてた。すんごい「空白」でしょ?
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
こうしたオウムの「空白」を作ってきた一端である宗教学者が、今度は統一教会の解散を求める声明に連名してる。バカにしてんのか?って話だと思うわけですよ。フリップ放り投げたい。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
この声明文に名を連ねた他の研究者の皆さんは、上祐史浩やオウムをめぐる現状とか鎌田東二の所業とか、知った上で連名しているんでしょうか。統一教会についてはまあいいとして、皆さんのオウム問題についての認識は大丈夫なんでしょうか。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
もちろん、オウムの事件・問題にかかわる被害者の気持ちとかもありますよ。でもそういった情緒的な話を抜きにしても、上記のような機会的な事実関係と時系列だけで十分ひどいでしょこれ。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
蛇足ですが、ここでぼくが「空白の30年」「空白の15年」を強調しているのは、議員時代に上祐と共著を出して無批判に出版記念イベントにも出ていた有田芳生への嫌味です。ぼく自身は、有田と違って空白にしないために声を上げてきた人々の蓄積を尊重する意図から、通常「空白」という言葉は使わない。
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) October 25, 2022
宗教法人の解散命令と,刑事罰の確定について
刑事事件の有罪、判決の確定と宗教法人法上の解散命令請求は連動しないということは、判例上明らか。noteに纏めて見ましたので、ご参照ください。https://t.co/qNNiT5LTOL https://t.co/9WvQzwMkvw
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) October 20, 2022
東京地方裁判所の決定は「本件は、宗教法人法の解釈、適用として、相手方宗教法人に解散を命じるべきか否かを判断するものであって、個人の刑事責任を追及する刑事訴訟とは、目的も違えば、証拠法則等の手続も異なるのであるから、相手方主張のように刑事事件の確定を待って本件解散命令申立の当否を判断すべきであるとはいえない。」と述べており、刑事手続きにおける無罪推定原則と宗教法人法上の解散命令は別の問題であることを明らかにしています。
https://note.com/otakulawyer/n/n79cf2cbd34e9
(中略)
1996年1月30日の最高裁決定も刑事事件の判決が出ていない時点で~やはり、刑事事件の確定が不要なことは当然の前提にされているようです。
オウムに対する解散命令は、東京裁において1995年1月30日に発令されています。これは上九一色村におけるサリンの製造による殺人予備行為を理由とするものですが、殺人予備罪でオウム真理教の信徒が起訴され初公判が開かれたのは、同年10月20日、宗教法人法上の解散命令が発令される10日前です。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) October 20, 2022
「大臣は信者ですか?」問題
「(カルト教団の)信者ですか」ではなく,「(犯罪組織の)構成員ですか?」とでも聞けば良かったのだろうか.統一教会が相手では,実質的には大差ない.
取扱に注意が必要な質問ではあるが,「してはいけない」質問ではないと思う.特に重要な役職に就いてる政治家に対しては.
念のため、打越さく良議員の質問が問題なのは山際大臣に信仰のアウティングを迫っていることです。反面他者が隠している信仰を公開することは、プライバシー権の問題として、「公表されない法的利益」とこれを「公表する理由」とを「比較衡量」して違法かどうかを判断せざるを得ないので、許される場合
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) October 21, 2022
もあるでしょう。例えば、現役の統一教会信者が閣僚、国会議員や上級公務員にいた場合など、その信仰を当人の意思に反して公開することも許容されることもあり得るでしょう。他の事例でもケースバイケースで許容されるかどうかを判断するしかないです。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) October 21, 2022
信仰のアウティングを迫らない形で本人に内緒で信仰内容を調査することが許されるかどうかもプライバシー権侵害の問題として考えて、比較衡量で決めるしかないのでしょうね。現実的に考えても、ヒューミント対策をしない訳にはいかないので。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) October 21, 2022
逆に信仰の自由に配慮し過ぎてヒューミント対策をしないことが、ステイクホルダーに対する裏切りにもなりかねないこともあり得るでしょう。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) October 21, 2022
その他
- 「旧統一教会の解散命令「請求すべきだ」82% 毎日新聞世論調査」 https://mainichi.jp/articles/20221023/k00/00m/010/110000c https://news.yahoo.co.jp/articles/cec84510156acd9daa41f3f8b3b801e96460e61e
- 「安倍氏国葬「実施するべきではなかった」60% 毎日新聞世論調査」 https://mainichi.jp/articles/20221023/k00/00m/010/189000c
- 「【速報】山際大臣、旧統一教会との関係「新しい事実出てくる可能性ある」」 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/181192
- 「山際経済相、旧統一教会総裁との写真撮影認めるも「覚えていない」」 https://mainichi.jp/articles/20221021/k00/00m/010/074000c
- 「山際大臣 辞任の意向を首相に伝える 事実上の更迭か」 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221024/k10013868821000.html
- 「「辞めて当然」「遅すぎ」「自民にもがっかり」 山際大志郎氏に地元・川崎市民や宗教2世ら怒り 」 https://www.tokyo-np.co.jp/article/209974
- 「「私は焼身自殺した男性と同じ境遇」旧統一教会への献金額が"藪の中"な母親に無心され続けた40代娘の苦悩 」 https://president.jp/articles/-/62755