51歳SEが孤独死

メモ.ホットエントリ経由.
またIT業界か.*1

まだまだ寒さが骨身に染みる2月某日――都内の1LDKのアパートの一室で、システムエンジニアである紺野功さんの弟(51歳)は孤独死していた。

大学卒業後、仕事を転々としたが、20代後半から独立。SEとしてフリーで仕事を請け負うようになる。事務所兼自宅として使っていたこの物件はその頃に借りたものだった。

一時期は通帳残高が1000万を超えたときもあったが、内向的な性格と時代の流れもあって、その後仕事は徐々に減り、貯金を食いつぶしながらひきこもりに近い生活を送るようになる。

フリーで仕事してて貯蓄が「最低」で1千万ならまだしも,「最大」で1千万なんて,多くはないな.景気悪くなったらあっというまに干されて干上がるもの.

見落とされる「現役世代の社会的孤立」

孤立と言うよりは「貧困」だよな.

*1:これはさすがに他にもあると思うけど.一番イメージし易いのかな.

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みずほ銀行デスマーチ 完結編

  • Togetter「『ヤバい本が出ようとしている』みずほ銀行のシステム統合の歴史を綴った本が出版される模様「最恐のホラー小説」「章題を見るだけで闇を感じる」」 https://togetter.com/li/1467014

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1234777.html
https://bookmeter.com/books/15325337
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65958030.html

メモ.

さて,どうなることやら.それとKindleはでるのかな. Kindleも出るようだ.

システム障害はなぜ起きたか~みずほの教訓

システム障害はなぜ起きたか~みずほの教訓

この本が2002年だったんだ.

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Coinhive事件 逆転有罪

https://www.bengo4.com/c_23/n_10741/
https://www.bengo4.com/c_1009/n_10750/
https://kamo.hatenablog.jp/entry/2020/02/07/224649
https://itlaw.hatenablog.com/entry/2020/02/08/120927
https://drive.google.com/file/d/1o8yRQR3FyzKWlTXfbPmxdtKivsw2sgB4/view

メモ.これはゆゆしき事態だ.

  • モラルの問題と法律の問題とは別.
  • モラルとしてはグレーでも,これを違法とする法律はない.その判断基準も示されてない.
  • 本来は社会通念に照らしても,十分に認められる範囲.せいぜい「嫌悪感をもつ」「意見が分かれる」であって,「犯罪であることは明らか」ではない.
  • 法律の適用要件を満たしてないのに,拡大解釈の後出しジャンケンで有罪判決.
  • しかもその解釈基準が極めて曖昧で,全IT関係者を問答無用で逮捕できるほどに広範囲で雑.
  • 「ユーザーが意図していない挙動」は正常なプログラムの大半がもつ特性.これをウイルス認定するなら,ほぼ全てのプログラムがウイルスになり,日本でのソフトウエア開発が不可能になる.*1

これがIT業界や技術開発にとっての死刑宣告に等しいって分かっているのか.こんな邪悪な判例は残してはならない.

モラルに問題があっても,せいぜい「マナーがわるい」「こんなアプリは使わない」と利用者離れする程度の話だ.法律上違法でないものをガバガバ判決で強引に有罪にするのはそれとは次元が違う暴挙.司法の暴走だよ.

高裁判決は「ユーザーの当時の意図に反していたことが明らかである」と指摘したが、平野弁護士は「『明らか』の根拠が全く示されていない」と反論。

当時のユーザーへのアンケートや実際にサイトを見て抗議した人の存在など、事実を指摘するべきだとし、「『当時のユーザーからするならば意図に反していたことが明らか』という言い方で、証拠に基づかない議論をしている」と批判した。

実際のところ,決して明らかではないんだよなあ.

コンピュータはユーザーの知らないことを裏でいろいろやってるけど *2,そのうちのどこまでが「意図していること」で,どこからが「意図に反すること」なのかは技術者でも判断つきかねる.ましてや素人はなんも知らん.*3

もっと言ってしまえば,今流行りの深層学習を使ったAIなんかも,全部ウイルス扱いされることになるよ.この判決を残した場合は.もはや日本でAI研究ができなくなるな.*4

*1:開発拠点を全部国外に移して,日本は「ウイルス入り」ソフトウエアを輸入する気なのか?

*2:一般人は仮想記憶や投機的実行という単語さえろくに知らない.知らないことを根拠にされたらアンチウイルスソフトGCさえもウイルス扱いされかねない.

*3:ハイブリッドカー回生ブレーキで発電し,その電力を後で加速に利用してるような話.ユーザーにいちいち「今から発電します.いいですか? Yes/No」なんて許可は得ていない.
そういえばモーターの発明も,「ユーザーの意図しない動作」によるものだったな.

*4:自動運転車や人工知能のニュースで何度も見た.ユーザはその本質を理解せずに,「自動運転」や「人工知能」は万能でなんでもしてくれると勘違いしてる人が多いが,実際はそんなことはない.

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「「習近平」を「ミスター・くその穴」に誤訳、FBが謝罪」

https://www.afpbb.com/articles/-/3264130
ホットエントリ経由.

 フェイスブックの説明によると、同社のビルマ語の翻訳データに習氏の名前がないため、システムは音節を表す文字が似た言葉を推測し、置き換えているという。

 フェイスブックビルマ語の似た単語で試してみたところ、同じ文字が使われる「xi」と「shi」で始まる単語も「shithole」と翻訳された。

日→英翻訳でも度々見られる話.

日本語人名は日本語ネイティブでも読めない物は珍しくないから,そう言った名前は全然ちがうものになることが多い.機械翻訳だと翻訳結果は要確認.

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ゴーン vs 日本政府

「ゴーンに惨敗した日本、森法相の大失言が世界に印象付けた「自白強要文化」」

https://diamond.jp/articles/-/225890

それを受けて、珍しく迅速にカウンターを打った日本政府だったが、森雅子法務大臣がドヤ顔で「ゴーン被告は司法の場で無罪を証明すべきだ」と口走ったことが、国際社会をドン引きさせてしまったのである。

 逃亡を許した途端、大慌てでキャロル夫人を国際手配したことで、全世界に「へえ、やっぱ日本の捜査機関は好きな時に好きな罪状をつくれるんだ」と印象付けたことに続いて、ゴーン氏のジャパンバッシングにも一理あると思わせてしまう「大失言」といえよう。

 実際、森法相が「無罪の主張と言うところを証明と間違えた」と訂正をしたことに対して、ゴーン氏の代理人がこんな皮肉たっぷりな声明を出している。

「有罪を証明するのは検察であり、無罪を証明するのは被告ではない。ただ、あなたの国の司法制度はこうした原則を無視しているのだから、あなたが間違えたのは理解できる」毎日新聞1月11日)

日本政府は,恥の上塗り.

ゴーン氏の主張をこれ以上はないほど裏付けてどうするよ.

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「宅ふぁいる便」終了のおしらせ

https://jp.techcrunch.com/2020/01/14/taku-file-bins-service-ends-on-march-31/
https://japan.cnet.com/article/35147976/

オージス総研は1月14日、個人向けの大容量ファイル転送サービス宅ふぁいる便」を3月31日で終了すると発表した。同サービスは、一部サーバーの脆弱性を付いた不正アクセスにより、ユーザー情報が外部に漏洩したことで、2019年1月から運営を休止していた。同社は、大阪ガスの100%子会社。

そりゃそうだろ.

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