「システム開発の成功のカギはエンジニアが握っている」?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060322/233008/

私自身,当初は新技術の出現および技術の習得がシステム開発プロジェクトを成功に導く,との思いがありました。だが,それは誤りでした。

「ソフトウエア開発に銀の弾丸はない」が常識.「当初」というのは「新人の頃は」という意味かな.

J2EEJava 2 Platform, Enterprise Edition)しかり,素晴らしい技術は多数出現していますが,技術を習得しただけでは現場は一向に良くならず,失敗プロジェクトは繰り返されています。

そりゃそうだ.構造的問題とそれに基づくマネジメント的な問題が解決できない限り,日本のIT業界に未来はない.

それに技術を習得した人間は本当に少なく,知ったかぶりする人の方が多いようだ.またそれを助長するような評価をする管理職も多い.ソースコードを読めば理解しているかどうかなど一目瞭然なのに,時代遅れの資格/ITSSや自己申告に頼って判断している.知らないものを「知っている」と言うことは簡単だ.*1

システム開発の成功のカギは「人(エンジニア)」が握っていると言うこと。

は分かるのだが、

チェンジビジョンでは,エンジニアの作業負担を少しでも軽減させたいとの思いから,モデリング・ツールの「JUDE」を提供しています。

なぜこういう結論に繋がるのか謎だ.

*1:物的証拠も調べず,何の裏付けもとらずに,殺人犯の「俺は殺ってない」というセリフを信じて釈放するようなもの.これが警察だったら不祥事もいいところ.