「国土地理院がドローン撮影した鬼怒川決壊地点の衝撃」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20150911-00049414/

台風18号による大雨により、鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害が出ている事はご存知と思います。TV局も救助の様子を中心とした映像を流していますが、国土地理院は被害状況をドローン撮影し、ネットで公開しています。有人ヘリと比べて低い高度で川の上から撮影した映像など、テレビ局のそれとは違った視点からの映像が衝撃的です。


すごいっちゃあすごいんだが,それについては天津大爆発の時で証明されてる.
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20150816/p1


むしろアッチの方がすごい気が.なにしろ

  • 現場では消火作業が継続中.
  • まだ爆発物が残っていて,二次被害が出る恐れあり.
  • 有毒ガスが滞留している恐れがある.可能性は低いとはいえ目では確認はできず,気付いた時には既にパイロットが吸い込んで意識を失った後ということになりかねない.
  • それどころか,どんな危険物がどれだけあったのかも不明.何が起こるか予測が付かない.

なのだから.アレみた時は,あまりにも有り得ない光景過ぎて最初はCGでの合成画像か何かかと思ったわ.




今後も危険のある地域で空撮するにはドローンに限るだろう.たとえば山火事や各種災害現場,武装強盗やテロリズム,(停戦中の)紛争地域なんかもありだろう.軍の偵察用でも使われるだろうから,軍用と民間用やNPO用と区別するために国際的に共通のマークが欲しいかも.赤十字みたいな.もちろんそれつけてても撃墜される可能性は十分あるけど,ないよりはマシ.



ついでにメモ.

「鬼怒川氾濫の“犯人”にされた会社「うちが原因ではない」」

http://www.hochi.co.jp/topics/20150913-OHT1T50034.html

さらについで.

この会社は、10日に鬼怒川が氾濫した際にインターネット上などで社名を挙げられ、水害が拡大する要因を作ったとされた。だが、同社がパネルを設置した場所は、自然堤防として機能していた通称「十一面山」と呼ばれる丘陵部よりも川面に近い側であると主張。もともと平らな状態の土地で、丘陵を削った事実はないとしている。

 その上で、丘陵を切り崩したのは、この会社のすぐ隣の土地を所有する別のメガソーラー事業者であるとも指摘。この事業者とは取引関係が一切なく「川沿いにあった自然堤防を弊社が事業用地の開発のために切り崩したことから起こったとする事実とは異なる情報が散見される」と訴えている。

警察の裏付け捜査までやってるはずの警察と違って,一次近似ならそのくらいのミスはあるよ.

そんで文句があれば普通に反論を書き込めばいいだけじゃない.「それは我が社じゃなくて,やったのはあの会社だ」って.ほとんど泣き寝入りするしか無かったマスコミや哀恥県警と違って,インターネットならそれができる.


それと,同業者がそういうことやらかしてる際に,あなたがたは一体何をしていたのだろう.自然堤防を切り崩しているのを知りながら,それを放置,いや黙認していたのではないだろうか?

同罪とまでは言わないけれど,同業者として倫理観があったのなら,止めに入っても良かったのではないかなあ.いずれこうなることは予想されたはずなのだから.