マジックナンバー
- 「ソフトウェア設計の言語化スキルを磨くこと」 https://note.mu/qsona/n/nb971c8fc5976
例えば、HTTPのステータスコードについて、 `BAD_REQUEST = 400` みたいな定数を定義して使っているコードは、間違いなく残念なコードです。なぜこんなコードは書かないのか。その理由の一つは、Bad Requestを表すステータスコードの値が400であることが、今後変わることはほぼ絶対にありえない、ということです。(もうひとつは、ステータスコードという概念と値が十分に知られていることです)
うーん,ここは間違いだと思う.
基本的に 「BAD_REQUEST = 400」と書くべきだし,可能なら Type Safe Enumの使用も検討すべき場面だ.使わなくてもそんなに問題ないこともあるけど,「間違いなく残念」と言い切っちゃだめ.たぶん90%くらいは良いコードで,悪いコードは1%もないだろう.
続きを読むヤマト運輸主催,やりがい搾取コンテスト(番外編3)
その他,いろいろメモ
- 日本写真著作権教会「フォトコンテストガイドライン」 https://jpca.gr.jp/contestguide/
- 「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説
- 「頭の中も著作権の対象?――もう一つの「ソフトウエア パクリ」裁判解説」 https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1511/04/news021.html
- 「個性的ならOK?――著作権法で守られるソフトウエアの条件」 https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1507/27/news004.html
- 「プログラムの「盗用」は阻止できるか?」 https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1508/21/news012.html
- 「コンピュータ・プログラムの著作権」 https://system.jpaa.or.jp/patents_files_old/200706/jpaapatent200706_095-100.pdf
- 「コンピュータ・プログラムの保護」 https://system.jpaa.or.jp/patents_files_old/200601/jpaapatent200601_020-023.pdf
特に「頭の中も著作権の対象?~」なんかは,ヤマト運輸コンテスト参加者が被るリスクそのものだと思う.なんで労使関係もないのになんで自分の作ったコードの著作権侵害で訴えられなければならんのか.
お遊びのコンテストにおいて,自分が書いたコードは自分の物だ.違うか?*1
*1:新技術開発のコンペだとすると,内容や技術においてもバラバラだけど,たとえ一部でも巡回セールスマン問題で30万はねえわ.1社当たり30万で売れる程度の「ショボい」技術でも,他社に売りまくれば1千万くらいはいくんじゃね.しかも優勝しなかった場合は一文の特にもならないから,期待値はそれ以下.さらに応募だけで権利譲渡はもはや犯罪的.
ヤマト運輸主催,やりがい搾取コンテスト(番外編2)
- 「それは「優越的地位の濫用」、オープンイノベで大企業からの不当な要求事例」 https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00434/070500013/
タイムリーなネタ.
「何度求めても絶対に秘密保持契約等を締結してもらえず、秘密保持契約等が無い状態での取引を強いられる」
「不具合が生じているわけでもないのに、取引先に対してノウハウの塊である制御アプリケーションのソースコードを無償で開示させられる」
「新しい発明を出願する場合には、取引先が一切関与していない場合でも、必ず共同出願にしなければならないという取引条件を一方的に受け入れさせられる」
「取引の過程において自社単独で生み出した知的財産権を、全て取引先に無償でライセンスするという取引条件を受け入れさせられる」
たとえばそれはヤマト運輸のことかな?
続きを読むヤマト運輸主催,やりがい搾取コンテスト(番外編)
- http://javablack.hatenablog.com/entry/2019/07/03/080000
- http://javablack.hatenablog.com/entry/2019/07/04/080245
Twitter よりいろいろメモ
私はちょっと法律には弱いから……と思われる向きもあろうかと思いますが、この「写真好きのための法律&マナー」にある
— 八百富写真機店 (@yaotomicamera) 2018年5月10日
著作権が奪われる!
こんな募集要項には要注意
は何があっても読んで頂きたい。コンテスト主催者よる一方的な著作権の帰属要求について一考させられる。まずは我の権利である! pic.twitter.com/xMgSyIoP4v
こんな利益に直結するガチの出題やっといて
— タクラミックス (@takuramix) 2019年7月2日
<「宅配ドライバーの配達ルートの効率化」をテーマとして取り上げ、配達ルートの最適化問題を含む2問を出題いたします。>
著作権全部渡せ、著作者人格権行使するな、賞金は総合賞1位でもたったの30万円って…。愚かだな。https://t.co/hiUJofHaAG
…いや…しかし、こういうカタチでコンテストぶち上げれば、格安で問題を解決するコードが手に入る可能性があるって事か…。クラウドソーシングとかに案件出すよりも安く上がるかもしれないな…(-_-;)…搾取だけどな、本質は。
— タクラミックス (@takuramix) 2019年7月2日
ヤマト運輸主催のやりがい搾取コンテスト(その2)
- 一回目 http://javablack.hatenablog.com/entry/2019/07/03/080000
- 番外 http://javablack.hatenablog.com/entry/2019/07/06/102934
ポジショントークでヤマト運輸を擁護します.立場を考えるとしかたない.それができない人なら社長なんてやってられない.
それとなによりまだヤマト運輸側の公式見解が出ていないな.
ここがけっこう本質ね.
本コンテストの参加者は提出されたプログラムのすべての著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)を主催者(ヤマト運輸)に譲渡するものとします。 また、本コンテストの参加者は提出プログラムに対し、著作者人格権を行使しないものとします。
https://atcoder.jp/contests/kuronekoyamato-contest2019
さらに課題は巡回セールスマン問題っぽい奴で,ヤマトの本業.
これに悪意がないなんて一体誰が思おうか.全プログラマーに対する侮辱だ.*1
お遊びのコンテストだから,滅多に実用的なアプリなんて出るわけがないというのは同意だ.*2
問題は「もし実用的なアプリが出たらどうするか」の扱いだ.その際に「ヤマト運輸の丸儲けでウハウハ!」というのが現在のやり口.非常に汚い.しかも入賞者だけでなく応募者全員が著作権放棄して著作者人格権も行使するなとなると,やりすぎではないか.
- id:YaSuYuKi 単なる著作権譲渡だけでなく、二次創作に関するもの、すなわち、手元に残ったソースコードを参考に類似したコードを作成する行為まで制限されている(27条、28条)。将来の行動制限まで含まれるには低すぎる条件
それどころか実用的でないものについてさえ,当の本人がそのコードを利用できないとか,そこまでする必用があるか?遊びなのに?
タカラトミーハッカソン:ひどす// 本イベントで作成された作品のうち、受賞作品を利用する権利及び受賞作品に係る特許権、実用新案権、意匠権...商標権、著作権 ... その他の知的財産権の一切は、主催者に帰属するものとします。https://t.co/akCG9wk0eJ
— gaku@リスクファインダー (@tao_gaku) 2015年12月10日
かなりひどいけど,受賞作のみ.さすがに「参加者全員」までは言ってないようだ.
今月のアサヒカメラの特集にもあったけど最近の写真コンテストは応募作品の著作権は主催者に無条件譲渡するとかいう酷い規約が多いからコンテスト応募するときは注意ね。こんなコンテストに応募してしまうと、それ以降その写真は自分の写真なのに使ったらパクり写真になるから。。
— studio9/写真のことが全部わかる本 発売中! (@photostudio9) 2018年1月9日
*1:これでもかなりオブラートに包んで書いている.はらわたが煮えくりかえる思いだ.
*2:しかしヤマト運輸側は,これを遊びのコンテストで,有用なコードも出てこないなんて考えてないと思うよ.もしそうなら根こそぎ著作権譲渡なんてアコギな条件を出してくるわけがない.これは価値のあるソフトが出てくる前提で,それを根こそぎ自社の財産にするためのものだ.
それにもし違ってたら,指摘された時点で二つ返事で撤回してるよ.撤回しなかったってことは,彼等にとってはそこが重要で価値のあるものだったからだろう.
ヤマト運輸主催、やりがい搾取コンテスト(その1)
クロネコだけに超絶ブラックというダジャレ?
本コンテストでは、私たちの取り組む課題の一つとして「宅配ドライバーの配達ルートの効率化」をテーマとして取り上げ、配達ルートの最適化問題を含む2問を出題いたします。
コンテスト終了時の総合順位によって決定します。
1位: 300,000円
2位: 200,000円
...
ここまではふむふむ.
本コンテストの参加者は提出されたプログラムのすべての著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)を主催者(ヤマト運輸)に譲渡するものとします。 また、本コンテストの参加者は提出プログラムに対し、著作者人格権を行使しないものとします。
うわあ,汚い.さすが大人は汚い.最高30万円(平均となるとそのさらにずっと下)で最適化問題のプログラムを外注させようだなんて,あくどすぎる.賞金3千万円で権利譲渡は無し,というなら,まだ分かるんだけどねえ.
いくら黒猫だからって,ここまでドス黒くならなくてもいいのに.
続きを読むクソコード動画「カプセル化」
クソコード動画「カプセル化」 pic.twitter.com/kAhXCEHYVT
— ミノ駆動 (@MinoDriven) 2019年6月23日
うわあ.頭が痛い.
なんで奴らはあんなコードを書くんだろう.
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