「仕事のやりがい,自由な時間,報酬」は両立できるか?
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20051101/223897/
さてね.でもそれを両立できない経営者は経営者失格.
コメントより
見出しに主語がないのは、主語は「労働者」であって経営者には両立させる責任はないと、暗黙の前提を置いているように思います。しかし、それなら、転職以外の答はないのです。会社が金を払わないと決めてしまえば、泣き寝入りか転職かのどちらかしかありえない。まさか会社の銀行口座を操作して金を持ち出すわけにもいかないですから。
はっはっはっ.全くその通りだった(経験者談).
テーライズム的なトップダウンによる仕事のモデルでは、優秀な管理者が仕事を考え、マニュアルを作り、個別の作業者に割り振って仕事を進める。(中略)しかし、これでは組織は柔軟な環境変化や段階的に明確化するビジネス要件に対応することはできない。
CMMとかPMBOKとか,ウォーターフォールモデルとか.その他諸々,クズばかり.
テーラリズムのメリットは,マニュアル通りに「管理」することで,無能な管理職でも仕事をした気になれることくらい.テーラリズム的な管理手法がITにおいては間違いだということが,なぜ分からないのだろう.
そもそも、世の中には、成果主義になじまない、ババを引くような仕事も多くあり、また、成果として捉えにくい調整を中心にした根気の要る仕事もある。そういったものも含めて、工場における流れ作業に基くモデルを適用することに非常に憤りを感じる。
ITの世界ではババを引くのは良くあるな.他の人の作ったバグを潰すこと.他の人が作ったスパゲッティプログラムを作り直すこと.上流工程屋が作った『設計』の尻拭いをすること.営業が取ってきた赤字案件で可能な限り赤字を減らすこと.
しかし,たとえば売上ベースや作ったファンクションポイントベースの『成果主義』をとれば,こういった作業は全く評価されなくなる.それは経営の観点からは自殺行為なのだが,経営者にはそんなことも分からないのだろうか.
現場は想像以上に疲弊している。もはや、何が起きてもおかしくはない。
タイミング良くこんな記事が.
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051101/223875/
http://slashdot.jp/articles/05/11/04/0242237.shtml
同じくコメント欄より。
即ち、IT技術者は、東証のシステムが、この国の経済活動の基本である株式売買に携わっている等と言う基本的な理念が理解出来てないからだと思う。
理念の問題ではない.プロならば,たとえ気に入らない仕事でも全力を尽くす.このトラブルはおそらく予想しうるものだし,妥当な時間と金と,そして技術を使えば防げてもおかしくないトラブルだと考えられる.それを精神論にすり替えても問題は解決しない.愛国心がどれだけあろうと竹槍でB29を落とせる人間はいないのだ.
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20050623#p5
技術より、国家理念が分かっていなければ、例え貴誌でも同じ騒ぎを繰り返して懲りないのだと思う。これは、抽象的意見ではなく、高い次元からの提言と考えて欲しい。(60代,システム・インテグレーター,企画・マーケティング部門 )
なにが「高い次元」だ.抽象的な精神論以外のなにものでもない.こういうレベルで物を見ているマーケティング部門がいたりするから,「開発 対 営業の対立」が発生するのだ.恥を知れ.*1