比較的良さそうな入門書

最近は入門書はあまり読まないので,ここに挙げたのもあくまで「比較的良さそうだ」というだけで太鼓判までは押す気はない.それでも店頭で適当に手に取ってみるよりは屑本を掴まされる比率は低いだろう.私個人としては,やはり本物の専門書を読むことを,強くお奨めするけどね.*1


デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ (Software patterns series)

デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ (Software patterns series)

アジャイルソフトウェア開発の奥義

アジャイルソフトウェア開発の奥義

上記二冊がオブジェクト指向開発全般の解説.*2

オブジェクト指向プログラミング入門

オブジェクト指向プログラミング入門

  • 作者: ティモシイ・A.バッド,Timothy A. Budd,羽部正義
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 195回
  • この商品を含むブログ (42件) を見る
古典的なオブジェクト指向入門書

UML モデリングのエッセンス 第3版 (Object Oriented SELECTION)

UML モデリングのエッセンス 第3版 (Object Oriented SELECTION)

こちらはUML記法の入門書.「UMLは完全無欠な統一記述言語だ!」的な主張しか知らない人は必見.

Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本

Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本

これはデザインパターンの入門書.とにかくとっつき難いGoFを,少しでもわかり易くしようと努力したのが頷ける.ただし,これが日本の初心者に受け入れられるかは知りません.

*1:初心者の中には,ここに挙げたものでも「高度な専門書」になる人もいるのかもしれない.

*2:ちなみに「オブジェクト指向開発」というのはほとんど俗称で,そういう専門用語はないと思った方が良い.少なくとも明確な定義はなく,専門家の間での合意も得られていない.OOPを使い始めると自ずと従来型とは異なる設計や開発技法が必要になるのだが,その実態は十人十色.作る対象や顧客との関係,開発者の技量などによって様々に変わってくる.
にもかかわらず「オブジェクト指向開発」と呼ばれる標準的な開発手法があるかのように書いて,初心者を惑わす入門書の多いことときたら.