「新人教育」における新人とは

コメントで「新人を教育したご経験はありますか?」と訪ねられてふと思ったのだが,ここでいう新人って一体どのレベルの人を指すのだろう?

新人は「新しく配属された人」という定義では十分ではない.

プロ野球チームを見ればいい.高校野球で甲子園に出場し,優勝の原動力になってドラフト一位指名でも新人は新人だし*1,それとは別に社会人がテストをうけて二軍入りした人も新人だろう.しかし,まさか「バットの持ち方.ボールの握り方」とか「ゴロを捕る時の注意点」とか「バッターがボールを打った後は1塁,2塁,3塁の順で回る」とか「3ストライクで1アウト.打ったボールを取られたりランナーがタッチされても1アウト,3アウトでチェンジ.」などということを知らない新人はいないのではないだろうか.*2

だがIT業界での「新人教育」というのは,おそらくこういうレベルのものを指している.本来は,このようなことは「新人教育」ではなく,もっと初心者向けの講習会か素人チームの遊びの中で覚えてもらいたい.*3

*1:野球には疎いとはいえ,おそらく間違ってはいないだろう.

*2:多分,これも間違いじゃないと思う.

*3:こういう新人が知っていて当然のことまでもが「新人教育」で教えるべき内容に含まれることも,この業界のすさんだ現状を物語っていると思う.