技術を知らない技術者達

http://d.hatena.ne.jp/heppokoprogram/20060404#1144167757

APIを決める時はDesign by Contractで考えるのが普通だとわしは思っていたのだが、なんと職場の周りの人間は、ほとんどの人間がこの単語をよく知らないようだ。マジかよ、、、(゚Д゚)

まあそんなもんらしい.
こんなのでもプロだというのだから,日本のIT業界の未来は暗い.

ちゃんと実装&設計の基礎が身に付いている人間は、他人の設計方針とか、設計内容を聞くと、だいたいコードが思い浮かぶし、問題点も結構気が付くものなのだ。

設計がどうしようもなく間違っていて,このままだとデスマーチになると分かる時は,実は「実装が思いつかない時」だったりします.あまりに設計が酷いために実現不可能なんですね*1 *2.残念ながら,この時には技術力0の上司を説得することはできません.そういう時は事態が改善する可能性は低く,転職を検討した方がいいかもしれません.*3

こういう人は、設計する時、必ず「実装を念頭においた設計」をする。いわゆるUMLでお絵かきしただけのような設計は、設計とは言わないのだ。

その通り.

会社ではこういう技術は一切評価されないのだ。というか、周りと上の人間にそこまでできている人が少ないから理解してもらえないという方が正しいか。

まあそんなもんです.

少なくとも理解できる人の方が圧倒的に少数派です.上司はもちろん,現場技術者においてさえも.「全部理解している」と主張していても口先だけの場合もあります.上司に理解する能力がない場合は多数決でどちらが正しいかを決める場合もありますし,その場合は理解している側が少数派であるがゆえに多数決では常に負けます.

あー、でも唯一、今のソフトウェアリーダーだけは、理解してくれているし、だからこそわしもバリバリ活躍できるんだけどね、、、(´ω`)

まだ恵まれているほうですね.

でも,万が一その人が辞めた時に備えて,転職の準備だけはしておくことをお奨めします.その人が辞めてからだと,時間的にも精神的にも準備する余裕がなくなる恐れがあります.

ある人が辞めるつもりで動いていても,他の人から見て辞める兆候が分かるとは限りません。できる人なら表の顔と裏の顔を使い分けるくらいできるでしょう.表の顔では疲れ一つ見せず,本音はもうとっくに辞めるつもりで動いているかもしれません.ひょっとしたら「ある日突然,辞めることにしました」と聞かされ,その直後にデスマーチに放り込まれて,孤軍奮闘させられることもありえます.一度そうなると転職のために動くことはもちろん,そのことを考える余裕さえなくなるでしょう.

*1:http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20050812#p1

*2:http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20050813#p1

*3:実際にそういう理由で人材が流出した結果が,いまのその状況かもしれませんがね.理解できる人が評価されないから,理解できる人から辞めていく.最後に残るのは理解する能力も意欲もない,技術力0の技術者だけになってしまう.