(たぶん)似て非なる開発プロセスのモデル
http://blogs.itmedia.co.jp/t_asai/2006/08/post_c3b4.html
http://d.hatena.ne.jp/methane/20060710/1152536164
「ソフトウェア開発において、「建築」に相当する作業は、ビルド。英語ではどっちもbuild。どっちも、すでにちゃんとした設計書がある状況で、それを実際のモノにする作業。」
「逆に、プログラミング(=大まかな設計〜コーディング〜テスト)に相当するのは、建物の設計。」
何人かのソフトウェア・エンジニアに感想をきいてみたのですが、「その通り」や「まぁ、そうとも言えるね。」といった反応だったので、当事者であるソフトウェア・エンジニアにとっては、意外な話しではなさそうです。
まあ常識とは限らないけど,ごく普通の話.
しかし、メカやエレキにとって、自明の理というわけにはいかないでしょう。彼等が、ソフトウェアの開発プロセスを説明される時に、V字モデルが登場することが多いのが、その理由です。V字モデルは、要件定義,基本設計,詳細設計,コーディング,機能テスト,システム・テストの各段階を、コーディングがVの字の底になるように並べたものです。これを、素直に見てしまうと、「詳細設計終了時点で設計作業は完了して、残るは作り込みだけ。」と、例えばメカのエンジニアがそれまでの経験をもとに理解したとしても何の不思議もありません。
V字モデルなんて,一体どこの誰が使ってるんだ?
そういう誤った知識を素人にすり込んだ奴が悪い.
メカ/エレ/ソフトの開発プロセスは、外見的に似ているにも関わらず、実際に行っていることや、制約条件などが、まったく異なっていることを理解し、理解してもらうために必要なことは、枚挙に暇がない、
「外見的に似ている」というよりは「一見してメカ/エレの開発モデルと似たようなモデルを無理矢理当てはめた」の方が正しいだろう.素人に見せる時は,一見似たようなモデルの方が共感は得やすい.
ソフトのプロの反応はどうかというと「ソフトウエアはハードとは全然違う」「ハードと同じやり方は通用しない」で,「ハードウエア的開発プロセス」は門前払いされることが多い.