ブックオフ

ブックオフの真実――坂本孝ブックオフ社長、語る

ブックオフの真実――坂本孝ブックオフ社長、語る

なぜかブックオフの買い取りシステムが話題になっているようだが,それは秘密でも何でもなく,ほとんどこの本に書かれている.

絶版本や入手困難な本の予約システムを作って、それを元に買い取り・買い付けをしてくれたら、と常々思っています。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50641274.html

絶版本、希少本を売り買いしたければそういう本屋に持ち込めばいいんですよ。ヤフオクAmazonで売るという手もある。ブックオフは基本的に一冊数百〜数千円程度までの安価な本が中心なので,見積もりに時間を(つまりコストを)かけすぎると採算が合わなくなる.しかもそういう希少本は文字通り極めて数が少なく,売り買いの件数も少ないでしょう.つまり市場規模が小さいのですよ.一冊あたりの価格が高くても,売れる数が少なければ大きな商売にはなりません.

一律の値段付けとは言え,人気のある本は定価の半額で棚に並んだ直後に売れていく.人気のない商品はしばらくたって一冊100円になってから売れていく.さらに人気のない商品は三冊100円でも売れず,最終的には廃棄処分になることもある.きちんと本の市場価値が売値に反映される仕組みが構築されているんですよ.また情報は生物なので,鮮度が極めて重要です.一部の例外を除き,古くなった本は新しい本の半分の価値もないでしょう.

むしろ変なのは新刊本のほうですよね.コミックなんかは人気があろうとなかろうと,一冊いくらで一律の価格設定がされているのだから.雑誌記事なんかも一ページいくらで,それにかかった費用や時間,内容の善し悪しは一切反映されません.