久夛良木氏退任

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0427/mobile374.htm

今回の退任ニュースが流れたのは、4月26日の夜、午後10時40分過ぎのことだ。通常、この時間にニュースリリースが流れることは珍しい。役員人事となれば、なおさらのことだ。しかし、この話が何らかの経路で漏れ、翌日の朝刊に推測を含めた記事として掲載されれば、混乱を来すことは間違いない。深夜に急遽配信されたこと自体、退任が突然のものだったことを示している。

以前、ソニーのある商品開発者が「ソニーには経営陣に至るまで、AVやホームエンターテイメントの本質について理解できる人がいる。そのことが変な製品が生まれてくることを防ぎ、良い製品のためにコストや製造現場での作りやすさなどを無視したような製品を投入できる最大の要因になっている」と話していたが、その時代は実はずっと以前に失われている。

そんな中、ソニー社内の技術評価の場で、突っ込んで画質や音質、製品のビジョンや将来の発展性、応用分野などについて、数多く質問し、的確な指摘を語る役員は、近年において久夛良木氏だけだったという

何があったかは不明だけど,Sonyの空洞化はますます進みそうだ.

技術空洞 Lost Technical Capabilities (光文社ペーパーバックス)

技術空洞 Lost Technical Capabilities (光文社ペーパーバックス)