正体不明の謎のサイバー専門家:斎藤ウィリアム浩幸氏
http://www.sankei.com/economy/news/171222/ecn1712220038-n1.html
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/171223/soc1712230009-n1.html
https://www.linkedin.com/in/whsaito/?locale=ja_JP
「経産などのサイバー専門参与辞任」
https://this.kiji.is/316543042080080993
ホットエントリ経由.とりあえずメモ.
経済産業省と内閣府で専門的な分野について助言をする参与に就任していた斎藤ウィリアム浩幸氏が、いずれも辞任したことが21日、分かった。斎藤氏はサイバーセキュリティーに詳しいとされたが、関係者から「専門家の間では全く知られていない」として起用を疑問視する指摘が出ていた。斎藤氏は共同通信の取材に対し、辞任は「業務に一区切り」がついたためと回答した。
辞任は経産省が15日付で「自己都合」だった。内閣府は13日付で、斎藤氏から辞職願が提出されたという。
斎藤氏は米国生まれの日系2世とされる。情報セキュリティー業界関係者からは、実績を聞いたことがないとの声があった。
「あまり一般には知られてない専門家」ってのはありえると思うが,「専門家が誰も知らない」というのは珍しい.
なにより「米国生まれの日系二世」の「セキュリティ専門家」が,なんでシリコンバレーで活躍するんじゃなくて,日本のお役所勤務なんてするのよ...
明らかな経歴詐称詐欺事件に見えるんだけど,これって「自己都合」でいいの?懲戒解雇とか裁判に訴えておかないと,悪しき前例を作っちゃいかねない気が.
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/this.kiji.is/316543042080080993
- id:Gondwana 税金の使い道の話なんだから、おもしろニュースなどではないし、就任した経緯を政府はきっちり検証しなくちゃ駄目だろうよ。
歴史は繰り返すか.
このような技術の階層は,世の中一般にはほとんど知られてない.社会科学者になって,半導体産業を研究し始めた時,このことがわからなくて,大いに悩み苦しんだ.それは,社会科学の先人たちが書いた半導体産業に関する研究論文が,二,三の例外を除き,まったく読むに耐えない物だったからだ.つまり「わかっちゃいない」論文だらけなのだ.
- 作者: 湯之上隆
- 出版社/メーカー: メディアタブレット
- 発売日: 2013/07/08
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (13件) を見る
(中略)
これは笑い事ではすまされない.「わかっちゃいない」社会科学の論文や,「半導体なんて装置を買えば誰でもできる」ことが書いてある本や記事が,経済産業省などの官僚が政策立案する際の参考にされていたりするからである.その結果,まったく日本半導体の実情に合わないようなコンソーシアムや国家プロジェクトができてしまう.さらに,ここに多額の税金が投入される.まったく笑い事ではない.
- id:mshkh 久々にやまもといちろう砲が当たった感じ?それにしても,こういう胡散臭い人物を我が国のサイバーセキュリティに関する要職に引っ張りこんだ世耕の責任はどうすんの?
- id:shea なんであのやまもといちろう砲は、メディアに取り上げられないんだろう?結構国としてヤバいネタだったよな。
- id:fatpapa 隊長の指摘通りだったね。他の職ならともかくサイバーセキュリティ専門の内閣府参与が身元不詳ってのは採用経緯などもっと追及すべきだろう。野党どころか与党内部でも問題視すべき案件
- id:kaiton 国のサイバー対策がソーシャルハックされたので、そういう意味では専門家並み?誰がハックされたのか検証が必要
- id:paradisemaker 事業会社とか地方創生系ではこういう自称専門家よくいるけどね。政府中枢に入れたというのは、余程キモが座ってるかホンマもんなんだろう。
- id:digits_sa これって"ほぼ詐欺師"に元内閣府参与の肩書きを与えてしまったという事。調査委員会とかで事実関係を明らかにしておかないと"ソーシャルハッキングに弱い"という脆弱性を持ったままになりそう。
- id:khtokage 私も前勤務先がこの手の詐欺師に喰い物にされて潰れたから多少嗅覚が働くつもりだけど、やまもと氏の記事から見るに技術者には容易に見抜ける程度の詐欺師だったっぽいのに、ここまで上り詰めたの凄いなぁ。
- id:tamasuji ルーターへのサイバー攻撃よりこっちの方がヤバイ。
- id:houjiT セキュリティの構築に怪しい人物が紛れ込んだって、着弾してないミサイルより深刻なインシデントじゃないのか。sslも実装してないサイトで何が起こるか分かったもんじゃないぞ
- id:lalala360 ショーンKもだけど、語学力は本物だったんだよね。語学と雰囲気がポイントなんだろうな。
それこそ英語ネイティブなら英語力は当たり前なわけだし.
何かで一流の人が英語もできることはあるだろうけど,英語だけできても一流である証拠にはならん.
- id:multiplex00 スパイだったらもうちょっと有能なのを潜り込ませる……と思ったけど、ロシアでもスパイの質下がってて嘆かれてたな
こんな目立つ立ち位置にいたらバレた時に逃げられないし,もしスパイだったら現地採用の使い捨て要員なのではないかと.
「紺綬褒章、ダボス会議、経産省参与。齋藤ウィリアム浩幸氏の虚像と嘘」
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20171209-00079066/
・彼は本当に「サイバーセキュリティの専門家」なのか
・彼は本当に福島第一原発事故の国会事故調「最高技術責任者」だったのか
・彼は本当に「アメリカで医師資格を持つ人物」なのか
気になりましたので調べてみますと、確認した2年ほど前は確かに89万以上のフォロワーがいた齋藤ウィリアム浩幸さんのアカウントは、99%がフェイクユーザー、すなわち、6か月以上活動を停止したアカウントか、お金を業者に支払ってダミーアカウントでフォローをしてもらうというサービスで「買った」フォロワー数であろうことは容易に想像がつきます。
全米医師検索で漏れなく各州の医師免許取得者の中から齋藤ウィリアム浩幸さんを探しましたが、入っておりませんでした。
実際に齋藤ウィリアム浩幸さんが国会事故調で何をしたかというと、パソコンの設置と(携帯電話端末である)ブラックベリーの手配です。それ以上のことは彼は何もしていないと思います
まるで「日本がICT運用でいけてないので、ウィルスの被害が少なかった」という、およそ 専門家とは思えないとんでもない発言をし、セキュリティの現場を知る技術者各位から驚愕のコメントを引き出しております。
「内閣府・経済産業省参与の齋藤ウィリアム浩幸氏の問題続々、この状況で国家機密は本当に守られるのか」
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20171215-00079339/
公式のプロフィールや役職を見るならば、齋藤さんは政府が認めたサイバーセキュリティの専門家のはずです。にもかかわらず、彼のセキュリティ関連の話があまりに的を射ていないことが多かったので、疑念を持ち調べてみるといろいろな事実が浮上してきました。2年ほどの調査の結果、その内容が具体的に分かるにつれ「まさか」と何度も息を呑み、私はただただ呆然となりました。
・ 齋藤ウィリアム浩幸さんが自分の会社という「I/O Software」社をマイクロソフト社に売却したという事実は、ない可能性が高い
・ 国会事故調正式な報告書が国会に提出、公開される前に、無断で英文の報告書サマリーを作成し、違法に配布した疑いがある
・ 齋藤ウィリアム浩幸さんはUCLA医学部卒ではない可能性が高い
著書
本も出してるみたいだけど,いかにもな一般向け.これから見ても,専門家とは思えない.
- 作者: 齋藤ウィリアム浩幸(さいとう・ウィリアム・ひろゆき),William Hiroyuki Saito
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/10/04
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
その考え方は、「世界標準」ですか? ~失敗をチャンスに変えていく5つの力~
- 作者: 齋藤ウィリアム浩幸,William Hiroyuki Saito
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
IoTは日本企業への警告である―――24時間「機械に監視される時代」のビジネスの条件
- 作者: 齋藤ウィリアム浩幸
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/11/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ザ・チェンジ・メイカー ―世界標準のチームリーダーになる49のレッスン
- 作者: 齋藤ウィリアム浩幸
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 齋藤ウィリアム浩幸
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/10/20
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 齋藤ウィリアム浩幸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/20
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
これもなのか?米国生まれなのに英語の本の方が少ないのか.不思議だ.実は本当に産まれただけ?
An Unprogrammed Life: Adventures of an Incurable Entrepreneur
- 作者: William Hiroyuki Saito
- 出版社/メーカー: Wiley
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
amazonの著者紹介より
著者について
1971年ロサンゼルス生まれの日系二世。16歳でカリフォルニア大学リバーサイド校に合格。同大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部卒業。
高校時代にI/Oソフトウェアを設立。テレビ会議システムなどで失敗したあと、指紋認証など生体認証暗号システムの開発で成功。
2004年、会社をマイクロソフトに売却。日本に拠点を移し、ベンチャー支援のインテカーを設立。ドバイなど世界3カ所にオフィスをもち、有望なスタートアップ企業14社を育成している。1998年にアーンスト・ヤング主催のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー米国大会でヤング起業家賞を受賞。
2012年に国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会の最高技術責任者と国家戦略会議フロンティア分科会「繁栄のフロンティア」分科会委員を務める。
著書に“An Unprogrammed Life: Adventures of an Incurable Entrepreneur"。
なんで高校時代にソフトウエア会社(だよな?)を設立していて,医学部卒なんだ.しかも米国で.誤植?
「どんなサイバー攻撃よりも危険なのは 組織に潜む「隠ぺい体質」」
http://diamond.jp/articles/-/101662
?サイバーセキュリティでは、「入られない」ことを念頭に置いた防御は、この連載でも何度も言っているようにもはや時代遅れです。これでは、いったん侵入されたら犯罪者のやりたい放題になってしまうからです。あるいは内部者の犯行だったときには、最初から社内ネットワークのどこにでも入っていくことができてしまいます。
ですから現在は、社内でさえも信用できないという前提の下、常に検証し続ける「ゼロ・トラスト」の発想で、いろいろな段階で防御するセキュリティに取り組むことが世界のトレンドとなっています。リアルの世界でも、たとえば経理部のフロアに営業の人間が用もなくウロウロしていたら、「こいつはおかしい」となるはずです。
たしかに.
齋藤ウィリアム浩幸 [内閣府本府参与]
お,おう....
つまりは、国会事故調内部において齋藤ウィリアム浩幸さんは組織に無断か、どさくさに紛れて最高技術責任者という名刺を作り、国会事務局では国会議員が詰める議員会館を齋藤ウィリアム浩幸さんが訪問し面談をしていたことについて”当時は問題を感じつつも具体的な指摘をすることは無かった”ことになります。
また、当時の国会事故調の調査員は国会議事堂だけでなく衆議院第一、第二、参議院の各議 員会館に入館可能なパスが支給されており、会館の警備警邏が不審に思うことなく自由に建物 に出入りできたことをも意味します。 政治家との接触は、記録・報告を要しましたが、実際には齋藤ウィリアム浩幸さんに発行された国会議事堂や議員会館の出入館パスを使って齋藤さん以外の人物が出入りしていた可能性も含め、具体的な動きを検証することは現段階では不可能になっています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20171209-00079066/
まさにソーシャルエンジニアリング.
- 作者: ケビン・ミトニック,ウィリアム・サイモン,岩谷宏
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2003/06/21
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 98回
- この商品を含むブログ (100件) を見る
- 作者: クリストファーハドナジー
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/08/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る