プリウス実証実験,リコール会見

実証実験

http://kunisawa.txt-nifty.com/kuni/2010/02/post-de33.html

フジTV系列の『特ダネ』という朝の番組でプリウスのブレーキ抜けを起こさせてみようということになった。すでにブレーキ抜けの概要は判明しているので、条件を合わせればよいだけ。ビニールシートを敷き、その上にシャンプーを撒いてアイスバーン程度のミューを持つ路面を作ってもらった。

35km/hで進入し、回生制動だけ掛かる程度のブレーキングをしたら、見事に抜けました。0,5秒とか1秒とかでなく、ブレーキペダルを動かさない限り、ブレーキ圧は高まらない。いつまでも空走してしまうということです。しかも運転の上手な人がアイスバーンで踏む程度のブレーキの強さである。こら気になるだろう。

ただ踏み増せば効くことも確認出来た。おそらくリコール対応の制御コンピューターは、初期から油圧系統も稼働させるようにしているハズ。トヨタ側からの情報が全くないので不明ながら、回生制動の効率低下により、実用燃費落ちる可能性大。私は燃費優先だし雪道も走らない。しばらく従来通りの制御コンピューターのまま乗ります。

とすると,やっぱりハード故障やセンサーの経年劣化などではなく,制御プログラムのアルゴリズムやチューニングの問題だなあ.うーん,恐い恐い.*1

故障ではないのでディーラーでいくら調べてもらっても,「ハードにもソフトにも異常なし」と判定されることでしょう.しかし,そもそもな疑問だけど,トヨタにソフトウエアの技術者っているの?*2 *3

http://kunisawa.txt-nifty.com/kuni/2010/02/post-0b69.html

*1:この不具合そのものについてはトヨタに同情的なくらい.ハイブリッド車の制御が難しいのは百も承知だし,だからこそ長い間実現しなかった.
問題なのは情報を公開せず,不具合を隠蔽しようとしたこと.まれな条件で発生する不具合として,早い段階で対策に踏み切っていれば,十分に理解は得られたものと思う.特に米軍ではセンサーのトラブルでB2を失って歴史的な損害を被っているだけに,日本よりもそういうのは理解されるのではないかなあ. http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091216_expensive_accidents/

*2:基本的にハードの会社だから,仮にソフト技術者がいても最底辺の扱いになってるんじゃないかという不安が...

*3:それにしても,未だにトヨタから詳しい情報がほとんど出てこない理由って,実は「開発に関わってた現場の派遣社員を全員解雇しちゃったから,詳しいことが分かる人は誰もいません」なんてオチってことはないよね?IT業界では良く見られる光景だけど,まあまさかそこまで間抜けなことはしてないと思いたい.....