学習法の補足

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070825/p1の続き

ブクマコメントより.

Windowsのウィンドウを例にした説明はわかりやすかったですけどね

私の知っている例だと,一見分かりやすいけれど「初心者を分かった気にさせる」だけのダメなたとえ話の一つでした*1.その例は,「オブジェクト」がウインドウやボタンなどの目に見える実体と1対1対応しているかのようなイメージを持たせると言う点で,極めて悪質なものでした.

自分の所ではOOP云々よりは、RailsAgile開発をする人をどうやったら早く育てられるだろうか、という取り組みをやっている。

  1. まずは単一クラス・単一フォームでの簡単なアプリを解説
  2. その応用で、単一クラス・単一フォームの簡単なアプリを書かせる

(以下略)
http://d.hatena.ne.jp/masayang/20070827/1188256914

そのやり方も良いのだけれど,日本の開発現場で採用するには,一つ大きな問題があります.このやり方が取れるのは,少なくとも一人は既にOOP(+Rails+Agile)を理解した指導者がおり,且つその指導者にある程度の権限が認められている,かなり恵まれた環境だけです.一般の日本の開発現場では望むべくもないと思います.

OOPを理解している人が一人もいない平均的な開発現場にいる人達は,たとえ本人にどれほど素質と情熱があろうとも,適切な助言一つもらうことが出来ず,カビの生えた古い知識しか持っていない時代遅れの老人達に振り回され続けるしかありません.

それではあまりに惨めです.

*1:VB系のオブジェクト指向」で染まった人にも同じ傾向が見られるようだ.