「社内英語公用語化について」

  1. http://www.daijob.com/columns/takashi/article/2487
  2. http://www.daijob.com/columns/takashi/article/2488

メモ

まず、私の見解をお話しておくと、私個人としては「社内の英語公用語化」に大賛成です。英語がグローバルの標準言語であることは揺るぎない事実ですし、企業活動がグローバル化した昨今においては、英語を公用語として用いるのは当然の流れ。楽天ファーストリテイリングの決断には拍手を送りたいと思います。

冒頭の話(ESS合宿)に戻りましょう。これなどは典型的な失敗例です。この事例がうまくいかなかった最大の理由は、「参加者の英語レベルが低すぎる」ということ。英語が丸っきりできない人間を集めて、「日本語禁止!英語のみ!」と言ってみたところで、結果が上記のようになることは明らかでしょう。 (中略)
企業の場合なら、「30% 程度のネイティブレベル人材」を確保した上で、「社員全員がTOEIC730 点以上」といった前提がなければ、「社内の英語公用語化」はスムーズに進まないのではないでしょうか。

ちなみにTOEIC730点というのは,できない人からすると遠すぎる目標に見えるかも知れないけれど,一般的には英語の「初心者」は言い過ぎでも「中級未満」という所でしょう.「上級者」とか「ペラペラ」にはほど遠いのです.*1

1 つは、困ったときにすぐ日本語に逃げていたのでは、英語力が伸びないからです。

もう 1 つは、「・・・sorry, in Japanese」 と言った瞬間に、同席している外国人が、間違いなく「興ざめ」するからです。これも私の経験ですが、「・・・sorry, in Japanese」を多用する日本人は、外国人から信用されません。

「なぜ、参加者全員が理解できるように努力しようとしないのか? 日本人だけで、何か内緒の話をしてるんじゃないのか?・・・」 

コミュニケーションというのは、信頼関係が重要です。信頼関係が崩れ、相手が聞く耳を持ってくれないと、それ以降、どんなに流暢な英語を話しても、うまく伝わりません。そうならないためにも、身振り手振り、ホワイトボードを駆使するなど、なんでもアリで構わないので、英語で押し通すことが重要なのです。

英語で話そうともしない老害が「コミュニケーション能力じゅーよー」と語る姿は滑稽だね.

*1:そしてその「上級者」でさえも,ネイティブレベルにはほど遠い.