死ねる!SE5 「炎の七日間」(前編)

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20110908/p1
http://shiboo.jp/2011/08/se5.html

(あらすじ)
ようやく初のプロマネ案件を終えて,久しぶりの休暇,それも代休あわせて金土日の三連休(!)という壮大な野望を今度こそ実現せんと暗躍する工兵.しかし平穏無事に帰ろうと企む工兵に,またもや社長案件の魔の手が迫る.


地獄からの使者「あんた東日本と西日本どちらが好き?同じ地獄なら好きな方を選ばせてあげるわ!(意訳)」
それが工兵の史上最悪の炎上案件に振り回される,悪夢の一週間の始まりだった...

今回は設定済みのアプライアンスサーバーをラックに設置して敗戦するだけの 配線するだけの,誰にでもできる簡単なお仕事です.

....予定では.もしトラブルがなければ.万が一計画通りに作業が終われば.


しかし「ステップ バイ ステップ」というよりは「ホップステップジャンプ」,或いは八艘飛びという気が.もちろん途中で飛び損ねたらそのままお陀仏です.

「それ体よく炎上案件の後始末押しつけられただけじゃ無いですか!」
「桜坂……私それと同じやりとりを三時間以上繰り返した挙げ句ここにいるの.お願いだから同じ話を蒸し返さないでくれる?」

いや……すみません,本当お疲れ様でした.

「あれ?ちょっと待って下さいよ.(中略)十月三日って明後日,土曜日ですよね?」
「本当だ,あらあら休日出勤になっちゃうわねー.(中略)ちなみに明日(金曜日)はラムダコムと事前打ち合わせなんで,朝9時に内幸町」
「いやぁああ!」
かくて工兵の三連休は泡と消えた.
取り損ねた代休は勤怠評の残休暇日数を順調に押し上げ,翌月の給料日を迎えたタイミングで正式に消滅した.

あれ,なぜか既視感が.


つか,毎度毎度のことだが,既視感ありすぎでラノベを読んでる気がしねーよ!*1むしろ業務日誌か業界ノンフィクションだよ,これ.

「お出しした資料はちゃんと複数の担当者でダブルチェックしているはずなんですけど.」
....
みんなでフォントの不統一でもチェックしてたんですか?

...洒落になってない.*2

まったく,ぐだぐだもいいところだった.事前調査は皆無,資料と現況はことごとく異なり誰も正確な構成を把握していない.想定外の事態が起こる度作業はストップしシローさんの確認を待つことになる.もちろんその間工兵にできることは何もない.ただひたすらお客さんの白い目に耐え続けるだけだ.針のむしろとは正にこのことだった.まだ自身のオペレーションで手間取った方が気楽だ.

梢の沈んだ表情を思い出す.彼女は酷く残念そうにしながらもおとなしく事情を察してくれた.このあたり,女の子ながらやはり同じ業界の人間だ.さばさばした調子で「がんばってくださいね」と送り出してくれた.

デートを除けば良くあること.

  • 夜中に緊急電話が来たら、翌日からの予定はキャンセルだと思いましょう
  • 夜中にいきなり居なくなって居てもそれはただの障害対応
  • 午前様で帰ってくることが多くても浮気を疑ってはいけない
  • 土日だけ私服で「出勤」したからと浮気を疑わない
  • 結婚式場から新郎が消えてもあわててはいけない。客先に呼び出されただけだ
  • 10日くらい帰ってこなくても慌てない
  • 軟禁とかされても借金しているわけではない
http://d.hatena.ne.jp/tt_clown/20101218/1292609206

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20090115/p1

「あたしと仕事とどっちが大事なの?!」などの三流メロドラマみたいなセリフを言わない所は好感が持てる.誰も好きでこんな仕事してるんじゃないんだよ.そんなことさえ想像できない/他人のことを思いやろうとしない人間と意思疎通するのは,かなり苦痛だ.

長生きしたければ仕事を探すな.間違っても「何かやることありますか」などと訊いてはならない.不用意な発言は命を縮める.気をつけろ,奴らは群れでやってくる.

とあるプロジェクトマネージャーの言葉.

http://www.mars.dti.ne.jp/~hirok/xp/col/031.html


今回ひとつだけ腑に落ちないのは,工兵が予備部品を一切もって行かなかったことかな.相手が完璧な準備をしてれば必要ないけど,そもそもの発端からスキルや段取りに大いに不安のある連中である以上は,LANケーブルとかテーブルタップとかネジやハブなんかの小物部品の予備くらいは持って行っててもいいんじゃないかな.*3

て言うか,一日目で買っとけ.二度あることは三度ある.


前回に続いて今回も絶賛炎上中ですが,この調子だと工兵が燃え尽きるのも時間の問題ですね.特に今回のブルドッグさんの一連のお話や感謝の言葉が,仮に全部ウソだったとしたらどうなるか.

  1. 室見が持ってきた妹のパジャマを送り返そうとしたら,一度ゆっくり帰省して説明しろと言われた
  2. 仕方なく浜松に帰省して駅前で食事していると,少し離れた場所にブルドッグさんもいた.工兵には気づいてないようだった.
  3. ブルドッグさん「この前やって来たスルメシステムとかいう会社の小僧,少しお涙ちょうだい的な話したらマジ信じてたみたいだった.バカだよねー.だいたい,あのクズのおかげでこっちは休日出勤させられてるんだぜ.たかが現場の使いっ走り風情に感謝なんてするわけねーだろ,プゲラ(意訳)」
  4. それを聞いて心が折れる工兵
  5. 工兵はケータイの電源をOFFにして,実家に帰って,ただひたすら眠り込む.

という展開もありかと思ってます.コの業界にいると「顧客の言うことを鵜呑みにしない」「顧客を見たら敵と思え」が染みついて良くない.

艦長日誌

http://y310.at.webry.info/201109/article_10.html

機器設置のための全国行脚ということで、通常は一回くらいは不備があるよなぁというところを立て続けに発生というトラブルが詰め込まれ過ぎ。

  • データセンターとかへの入館申請がされていない(滅多に無い)
  • ラッキングする位置に既に機器が入っている(まれにしか無い)
  • ラッキングに必要な部材が無い(たまにある)
  • 現場の担当者が設置位置とかよくわからない(ある)
  • 設置後の通信確認をなかなかしてくれない(まあ、ある)
  • 担当者と連絡がつかない(よくある)
  • 設置する機器の設定が間違っている(多いよね)

と、トラブルのデパートですか。

  • 移動のための電車や飛行機が動かないため足止めを食らう(たまにある)
  • 実家に帰省すると,妹に撲殺されそうになる(滅多に無い)
  • 連絡無しに実家に来たのは急な仕事のせいであって,夜逃げや犯罪がらみでないと言っても信じて貰えない(たまにある)
  • 可愛らしい女の子(の上司)が道に迷ったので,仕方なく面倒を見てたら食事する時間が無くなった(絶対に無い.)
  • 可愛らしい女の子(の上司)が野宿すると言い出したので,言葉巧みに 仕方なく自分の家にお持ち帰りする(絶対に無い.)
  • 予定通りに作業が終わったので,空き時間に同僚の女の子に町を案内してもらう(絶対に無い)

しかしこれでもまだ終わりでは無いのだ.後編があるかどうかは分からないけどね.

お仕事の話だけでもなく、室見と姪乃浜のフラグも着々と立っているようで…、この部分だけライトノベルだなぁと

他の部分はノンフィクションなんですね,わかります.orz

すめるまん Broken Diary

http://d.hatena.ne.jp/smellman/20110910/1315631949

システムエンジニアが血の涙を流すライトノベルなれる!SEの新刊がでました。

...orz

ところで,「萌える!SE残酷物語」じゃなくて,どちらかというと「燃え尽きるSE!残酷物語」だと思います.

特に若い人は、ガチでありえるトラブルシューティングの話があるので、是非読んでください。どんな話なのか最後のオチなので言えないけどね!

リアルストーカー梢さんの伏線の張り方も秀逸です。たぶん、この伏線って結構年季の入ったエンジニアならわかるはずです。飲み会とかで聞いた同僚とかの過去の痛い話は実は役に立つのですよ。

う,これは分からない.

コの業界だと若い女の子なんて職場じゃ見たことないからねー.*4ましてやストーカーされる立場なんてなおのことあり得ねえ.*5

最後に、今回は出張ネタということで一言。車の免許を取ろうと考えているSEは気をつけた方がいいです。出張というのはどこに行かされるかはわかりません。例えば、阿蘇山の麓なんかは車が無いと行くことは非常に難しいです。車の免許が無いと必然的に免許を持ってる同僚(もしくは社長)が同行することになります。あとはわかるな?

日の丸海賊団

http://d.hatena.ne.jp/kurohige-ossadot/20110912/1315780155

でもこの作品の最大の売りは、やっぱり「板挟み状況の打開」なんですよね。まあ社会人経験無いうえに色々とアレなバイトしかしたことない俺が言うのもなんですけど。

例えば同じ会社の中でもゲームのプログラミングを実際にする「構築」部門と、それが正常に動いているかどうか確かめて誤作動があったらすぐに対処する「運用」部門のふたつが、物凄く対立してるんですね。構築は「運用の奴らは現場のことわかっちゃいない!そんな納期で仕上げられるか!」って主張するけど、運用は「てめーらが誤作動起こすようなもの作るのがわりーんんだろ!後始末させさせられる俺たちの身にもなってみろ!」という感じで。

他にも「無茶な仕事ばかり受注してくDQN社長」が、見方を変えれば「零細企業なのに大手からの案件を取ってこれる凄腕のネゴシエーター」だったり。大企業が信頼できる一社にシステム運用をアウトソーシングしてたら、最初は良かったけど段々値段を釣りあげられて、委託先を他社に変更しようと思ったらそもそも丸投げしてたからこちらに自社システムについての情報が無く、「こんなものを作ってほしいのですが」という提案すらだせない状況だったり。

ふ...IT業界を知らない人には,「業界の構造的問題」が「板挟み」に見えて,しかもそれが打開可能に見えるんですね.

社長にしてみても,仮に凄腕営業であろうと社長案件がデスマの代名詞なのは何も変わらない.真に凄腕というのなら,もうちょいマシな仕事をとってこい,現場で何やってるかくらい理解しろということになる.また運用と構築という部門間対立は本質的で不可避なものだし,ましてやF2みたいに経営陣の裏切りにあえば,唯一の解決策が転職になったりするし.*6

そういう仕事の難しさを骨の髄から味わっていく過程で桜坂君が社会を知っていく一大大河ロマンになる可能性あると思うんですよね。このシリーズ。

そして何より,業界を知るものには彼がこの業界から足を洗わない限り,工兵が鬱病になったり自殺したりする以外のエンディングが想像できないという.


大河ロマンなんてとんでもない.IT業界辞めますか,それとも人間辞めますか.

読書メーター

http://book.akahoshitakuya.com/b/4048708090

ゆーきー
今回はCE編。こんなトラブルあるわけねーだろ、と思うかもしれないけれど、こんなのが日常的にあるのが現場の世界(と言ってもここまで立て続けなのは無いと思うけど……)。自分の体験談だとトラブル解決で客から感謝されるというより、金払ってるんだからやってもらって当然という意識だったのが違うところかな。それはそうと次巻では今回出てきたナカスガワさんとまたフラグが立つんだろうなーと思わずにはいられない。

仕事でやってるんだから感謝されないのはまだ理解できるけど,ろくに面識も無い人間にいきなり罵倒されるのはきついねえ.それがトラブルの原因を作った張本人だったりするとなおさら.

Exs_ryu
「いややわぁ桜坂さん。そないなこと言うて、うちそろそろあんた爆発せえへんか、いっつもドキドキしてんねん」

そこはいっそ「ワクワク」で.

はるぱん
OJTのみで鍛え上げられると何でそこ!?ってあたりの知識が抜けてたりするよね。うん。 この物語にそれなり以上の人気があるということは、この物語の光景を笑って流せる人の方が大多数と言うことじゃないかなーと思うので、日本はまだまだ大丈夫だと思いました。

前半は同意.後半は....いや,全然笑えないし.*7

JV44
工兵に余裕が見られるせいか、既刊ほど追い込まれた感じがしないなぁ。ただリアルにこういう不意の休出が続くと結局代休は取れないしで、精神的にやられちゃう人は結構いる。 まぁ工兵はタフそうなんで安心して読んでいられるけど

どんなに強い人でもいつか壊れる.単にちょっと早いか遅いかだけの違いだと思う.

REV
なんか、いろいろ噛み合ってない話だった(現場と元請けと下請け的な意味で)

でもそれこそがコの業界の日常風景.

そしてまあ,IT業界がブラックになった原因の一つだと思う.ああいうグダグダ案件を作った人は責任をとらず,炎上案件を部下や下請け孫請け曽孫請けに丸投げし,責任感のある現場技術者は死にそうな目に遭わされるのが普通なのだと.そりゃ「仕事ありますか」なんて訊くような人は,コの業界じゃ長生きできないよね.文字通りの意味で.

ひかど
今回の仕事案件も酷いなと...この業界はこんなのばっかりなのかと思ってしまうこと多々ありました。立華が可愛い一面を見せている一方、梢はどうしてこんなキャラになってしまったのだと思う事があり、ちょっと残念。流行から離れた題材を扱っているけど、本当に楽しく読める作品。でも、たまにグサグサと心の傷を掘り返してくれる作品でもある。

めび
梢イベントは立華からの電話で強制的に打ち切りになったのだろうか?そこらへんもう少し書き込んでほしかったな。 自分は完全にソフト側のSEでハードの話は全くワカランので、色々と参考になる。

アレ?緊急呼び出しがかかれば,普通に打ち切りだと思うけど.

ynor
安定のIT蟹工船シリーズ第5巻。よくある偶然モテモテものかと思いきや、工兵の成長がここまで早いとモテて当然のように思える。唯一の常識人薬院さんお当番回マダー?

へるり
今回トラブルだらけの酷い話でした。こんな職場にいたら気が狂いそう。だけど、困難を乗り越えて半端なく成長してる主人公は凄すぎる。そして、梢さんはどこまで仕組んでいたのか・・・とても気になります。

「こんな職場」だけど,同僚や上司に恵まれてるしIT業界では中の上くらいじゃないかな.底辺ブラックはこんなものじゃないと.

雪風
今回は全国行脚のエンドユーザ向通信制御機器設置作業。通常は,カスタマ・エンジニア(CE)の範囲だけどSEが行う事もしばしば(どころか多い様な気も)。今回もまたグデグデの事前準備で前線に行くと「話が違う」の卓袱台返しが連続。私も過去に工兵君とほぼ同じ経緯を経験しました(泣)。今回の見所は,立華ちゃんを工兵君が家族に紹介し「小手毬荘」同様のシーンがある所。立華ちゃんが工兵君に心を開いている所などみるとガチフラグですね(いいなぁ)。締めにある傍点付文章は,「バグ」と絡めた某映画の宣伝フレーズです。

オマケ:私が新人の頃にCEのベテランから言われた事「『こんな事もあろうかと』を準備しておかないと仕事にならない」との事。そんなもんかなぁと思ったのですが,後に体験する事に(泣)。退職理由は,難しいですね〜。下手すると「退職した先と仕事する」なんて事もありますから。以上,おまけでした。

Horry
仕事を思い出すので、楽しくは読めませんが、共感してしまう内容です。。。

レザムルーズ
昔の他業種でしたが、とんでもない事なんかしょっちゅうでしたね。現場に行って材料が届いてないとか・・・何か無性に懐かしくなりましたよ。やっぱり楽な仕事は無いですね。後、姪乃浜・・・いい意味で怖いよ

真田さん
連休潰れる話しみてあるあると思ってたら、まさに今度の連休潰れた・・・。とてもおもしろいですよ

m-bird
インフラエンジニアなんてのは、動いて当たり前でしょなんで設置するだけでいいのにそれができないのさ!東京から大阪に拠点分散させるぞ、やること同じだから新しいサーバー発注して設定流し込めばよいだけだろーやっといてねー!あードキュメントないから、今動いているの参考にして新しいパッケージに更新しておいてねー!なんていう楽しい世界ですからね……!

tonkatudon
今回はSEならぬCEに挑戦ですね。CEの世界とはよくわからないのですが、大変そうですな。(プリンターの修理屋さんとか、ミラーディスクのリカバリーとかする人くらいしか想像つきませんが・・・) 業務内容は相変わらず凶悪ですが、身に覚えある事例ばっかりですね。 センターの入管トラブルなど、しょっちゅうです。 身元不明の作業者の入管を上長に受け付けてもらうのに四苦八苦した思い出がありますが、実は作業者の会社は上長の会社の下請けだったりと。・・・・

いやさすがに「身元不明」だとダメなのでは?(^_^;)

西織
「あんた西日本と東日本どっちが好き?」このあらすじのしょっぱなの一文ですでに腹筋がやばい。そんなわけで毎度恒例無茶ぶりブラック会社物語。うん、曲がりなりにも情報関連の学校に通っていながら、作中の専門用語に全くときめかない自分は絶対にSEにはなるべきじゃないな。内容としては、とりあえず中間管理職のシローさんが振り回されてかなり可哀そう。いや、工兵の方が大変なのは承知だが、工兵はほら、戦士ですから……。表紙の小動物が可愛いことと室見さんがいい上司すぎることだけが救いのシリーズ。明日はどっちだ!?

しかもその部分以外はノンフィクションなコの業界.

nalo
冒頭の「生き残るためのヒント」が黒い。いきなり黒いよ先輩。全くその通りだよ。そして自分が現場(データセンタ)で叫んだ言葉を表紙の彼女がそのまま叫んでいたりして、自分の近くに筆者が潜んでいるのではないかと思うくらい生々しい。学生さん、他業種さん、この本は現実です。そしてとうとう技術書コーナーに普通におかれるようになったなこれ。室見さんの正体が謎ですが私としてはデスマで死んだおっさんSEの魂が搭載されたロボット説を推したい。

室見さんは,性別を除けば技術一筋の中年親父そのものだと思います.

メロン100%

http://melon100.sakura.ne.jp/2011/09/11/1608/

西日本縦断設置作業の旅!

いーやーだー.

梢さんマジストーカー!

なんて贅沢な!

立華さんと一つ屋根の下でお泊まり!

あれ?結局,一つ屋根の下でのお泊まりはしなかったような...

同じ部屋で一夜を明かすのは,いつものことだけどね!*8

ふらりとゆけ!

http://bcft60.blog13.fc2.com/blog-entry-2889.html

ということで、今までは上流が多かった工兵に、現場の真髄を叩き込む案件が舞い込んでくるわけです。作業イメージがないスケジュールとかWBSとか見せられると、マジで切れたくなるからね。一回、痛い目を見ておくことはかなり重要だと思ったり思わなかったり。まあ、痛い目を見ないで生きられる業界があれば良いんだけど…。

彩彩華美

http://blogs.yahoo.co.jp/whenby2006/52101485.html

リアルすぎて泣ける社畜物語第5弾!

禿げしく同意!orz

今巻も最後の最後でここまでくると普通はポシャルところをかいくぐってくる工兵の手腕が見所になってます。・・・でもご同業として言わせてもらうと、奇跡過ぎるよ今回はさすがに^^;

今回も大本顧客の担当者がマトモで真面目で優秀だからできた大逆転劇ですよね.最近はそういう担当者も絶滅危惧種じゃないかなあ.(遠い目)


自分ちで機材発送や手配が出来ないタイプの作業だと業者によりますが、はずれを引いてしまうと当たり前のように発生するびっくり体験のオンパレードといっても良いくらいとばっちりを受ける業種、それがCEと言う実体験からくるイメージですが、顧客に挟まれ、ベンダー、メーカーに挟まれかなりストレスとフラストレーションが簡単にリミッターブレイクしかける仕事なので向き不向きや人の変動がSE並に激しくて私もよく数年間耐え忍んだと思ってるくらいの精神力と体力がキーとなる業種のほんの一部分が描かれたありそうでない・・・でももしかするとあるのかもと本業でも思ってしまうフィクションだけどリアルでしょうエピソードでした。

虹色の心と灰色のリア充

http://darkness3538.blog77.fc2.com/?no=1351

……ええ、ええ。理解できない自分が悲しくて仕方ありません。もし情報系へと進んでいたらこの本をもっと理解できていたのでしょうか、と読む度に思います

いやいや.理解できなくて正解です.

全くもって。全くもって、全部理解できたら気持いいんでしょうねぇ、これ。

いいえ,むしろ心の底から泣きたくなると思います.

TEMPディレクト

http://d.hatena.ne.jp/mtkys/20110912/1315831516

今回は元請SIerの調整不足の糞さが強調されてました。
まぁよくあることですよ^^
ふざけんなくそがっ!

最初はただの合法ロリ社畜というネタキャラだったのだけど、
悲しい過去があるような描写が最近の巻ではされてます。

そんな過去の一つや二つ,百や二百のない普通の女の子が,コの業界に居続けるわけがないと思うのです.

工兵君は今後SEを続けるのかはたまた別の世界へいくのか、それとも死n(ry
非常に楽しみです。

次回くらいはそろそろ燃え尽き&鬱病展開くらい来ても良い頃だと思う.今回はその伏線張ってるし.*9

Koto-pinion

http://d.hatena.ne.jp/kazutokotohito/20110912#p2

あと、今回は普段はSEとして働いている工兵がCEとして活動していますけど、本当はこれってあまり良くないことだということは、言っておきたいと思います。CEとSE、あと運用オペレータ、顧客の間で明確に役割が別れているからこそ、その中でちゃんと責任を持って作業ができるわけで。

そういう意味では、今回の工兵のやったことは、決して褒められるものではないと思います。

というか諸悪の根源は社長ですけどねー.


炎上案件を丸投げする元請けもすごいけど,そんな案件受けるなよと...


あと明確に責任が別れてるのが理想と言うけれど,全部丸投げしてくる顧客や元請けがいる限り,そういう言葉は技術者の心にとてもとても虚しく響くのです.*10

reading archives

http://d.hatena.ne.jp/MonoKaori/20110912/1315836933

相変わらず、この業界の酷さがわかってしまい色々泣けてきます。切替日にあそこまで準備が整ってないってのはすごい。私自身この業界にいるのですけど、あれが標準だと思われてもなぁと反論したい気持ちもあるんですけど、フォローできる言葉も見当たらない。ドキュメントが最新になってないとか、よくあることだし…。切替日とか初稼働日にトラブルが無い方がむしろトラブルだと思ってしまう。

作中でも、大阪での設置作業になんのトラブルもなく作業が終えたときに、これは何かの間違いだと、桜坂が混乱したのも悲しいことにわかります。

Marginal

http://d.hatena.ne.jp/simula/20110912/p1

毎回異なる山があって、それを解決するカタルシスがあるってことなんですが、現実に基づくこの作品、どれくらいこれで行けるのかな?というのがなくもなく。僕にはよく分からないので、ずっと続けられるのかもしれませんが、

この世にIT業界があるかぎり、システムトラブルのネタが尽きることはあるまじ.

システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓

システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓

この世の全てはこともなし

http://blog.livedoor.jp/gurgur717/archives/51286412.html

(´・ω・`)「打ち切られるライトノベルも多い中で、主人公が20代・舞台が現代・超能力なし・バトルなし・ハーレム展開なし・ロリ上司との恋愛展開も控えめと従来のライトノベルからすれば有り得ないくらいの売りのなさが目立つ作品であるのも特徴」

他はともかく,ある意味でバトルについては泣きたいくらいあるような気もする.顧客相手とか取引先相手とか社長相手とか.

(;`・ω・´)「何気にキャラクター達の立ち位置も、仲良しながらそれぞれ違っていていいんですよね。上司の藤崎は仕事を長く続けていくことを目的としていますし、同僚のカモメは優しい人間ではありますけどパートタイマーという立ち位置からは動きませんし、ヒロインの室見立華はガチガチの仕事人間、サブヒロインの姪乃浜は仕事はできるけれども女性として見られたい人間ですし」

(´・ω・`)「実は全員、生き方には明確な違いがあるんだよね。そして、桜坂工兵はその入口に立っているとも言える」

(;`・ω・´)「今後、桜坂工兵が仕事を続けていく上でどのような生き方を選択するのは見物ですよね。ある意味、凄いリアルな感じがしますし」

興味深い.そのくらい割り切らなければ,自滅するんじゃないじゃろか.

(´・ω・`)「この作品って『現代に生きる普通の人間の人生』をある意味では描いていると思うんだ」

(;`・ω・´)「就職難で希望ではなかったブラックなシステムエンジニアの職に就くというのは、現実にありふれていますよね」

お菓子とウサギさん新館

http://fuwafuwausa.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/se-5-82e5.html

休暇の予定が仕事になって、出張先で梢に誘われ、トラブル先でも立華がフォロー、リア充爆発してもいいぞ。工兵もそんなにかもめがいいのか。あんなに黒いのに。しかしこんなにひどい環境のスルガでも彼女らがいるだけで、手取り17あれば我慢できそうです。手取り15切るといわれたら苦しいかな。おそらく工兵は新卒でも25くらいはもらってそう。充分モチベーション維持できます。もちろん現実には女の子に囲まれるシチュエーションなんかあるわけないので、少なくとも30はよこせという気分でしょう。4巻みたいな仕事までやらされるなら50はよこせだ。それでも妻帯者ならこんなところで働くな。藤崎さん悲惨。

そして他人事でなくリアルで、来月から設置が始まる大型案件の設計をしなきゃいけないのだけど、まだお客さんが何やりたいのかさっぱり詰められてなくて、おれが工兵だよどうするよ。話が入ってきたのはもう4ヶ月ほど前なんですけどね。以来ほとんど進展ないのにスケジュールだけ迫ってきて。VPNワイド数百拠点の調整をルーティングもフィルタもプロトコルも不明なままであと半月でやれって超いやんな感じなんですけど。誰か代わってください(´・ω・`)

「死ねる!SE」をリアルに体験.これであなたもラノベの主人公だ.めでたし,めでたし.

悪人ではないけれど善人でも無く

http://blog.livedoor.jp/notvillain/archives/51291523.html

大阪の現場が完璧だったのは彼女の手回しじゃないかと疑うぐらいです……

なるほど.

作中で入管申請が出ていないとか、梱包物が足りないとか、本当によくある話です。一番困るケースはサーバを置いている管理会社からすると客の立場、かつその中でも上の人間が写真付きの身分を証明する物を忘れてきたケース。大抵の人は自分が悪い事が分かっていますが、立場上立ち去ったり一人でその場で残ると言う選択を取れないので、ごねるしかなくなるんですよね……

流石にこれほど立て続けに生じる事は無いですが、単品であればいくらでもあります。ええ、本当に今回はあるあるネタしか無いように思えます。

徒然雑記

http://blog.livedoor.jp/yamata14/archives/52768468.html

と、いろんな取引先の出来物たる人たちから注目を浴びる工兵の働きっぷりは相変わらず見事であり、正道にこだわらない手練手管には毎度毎度戦慄すら感じられるんだけれど……だからと言って工兵や立華に憧れる、というのは絶対にないよなあ、としみじみと思う。あまりにも、仕事環境が過酷すぎるw
ただただ人様のミスや不手際の後始末に追われる業務内容。殆ど神がかったと言っていい手腕で彼らは問題をリカバリーしていくのだけれど、ぶっちゃけ自分の身に置き換えてみるととてもじゃないが無茶ぶりすぎてゲームオーバーになってしまうこと請け合いなんですよね。絶対にあんなふうにするの、無理。むしろ、不手際をやらかす方に自分の身を照らし合わせてしまって、読んでると胃が痛くなってくる。

さらには、立華や工兵のようなデタラメな対処能力を持った連中ですら、血反吐を吐き精神が磨耗し悲鳴を上げ過労死するんじゃないだろうか、というギリギリの瀬戸際で七転八倒しているさまを見せられるのだ……けっこう、ドン引きである。

「……うぅっ、社会人になってから初めて平日夜に家でご飯食べられると思ったのに」

ドン引きである。

いや,時期にもよるけど,これはそんなに珍しくないと思うけど.コの業界だと「定時は終電だ」みたいなのはありがちだし.

幾ら仕事をやり遂げたあとの達成感や充実感を強調されても、マイナス分があまりにも大きすぎて、「いいなあ、羨ましいなあ」「良かったね」という感情よりも蟻地獄にハマって行くのを見るような可哀想に、という哀れみが浮かんでくる始末。こんな目に合うくらいなら働きたくないでござる。

そうなんですよね.コの業界の人たちが鬱病になったり出社拒否したくなったりする気持ちも理解できるでしょ?

まいじゃー推進委員会!

http://maijar.jp/?q=node/5651

暫定ブロードキャスティング

http://avfja12h.blog19.fc2.com/blog-entry-1280.html

最後の難関だった技術的な問題というかアドレス重複自体はそんなに珍しいものではない…よね、私も家でこのあいだやらかしたばっかりだったから。しかし、これがいざデータセンターのような場所で、他社のアクセス権限という制度上の問題に阻まれたとしたならば、難易度は飛躍的に上がってくる。できてもやっちゃいけないことだから。おれに社会のしがらみなんか関係ないぜ!とかいう素っ頓狂な話では絶対に終わらせないのがやはり凄いところでこのへんのルールの中での殴り合いは読んでのお楽しみ。

アトリエのどか

http://www.atelier-nodoka.net/nodoka/entry_82.html

もっとも本編では、私の体験した機器の撤去ではなく機器の設置をされていましたので、その点では「そんなもんなんだ」感が強かったですが。西日本行脚とかw必要な部品が入っていないとかwありえねーとかwww

いやでもあり得るのか……?冗談みたいだけれど。

あるんじゃないかな.

箱を開いて本体を出して,設定してから改めて梱包し直す.設定する機器が一つとは限らない上に十分な作業場所が無かったりするから,梱包し直す際に細かい部品の一つや二つを入れ忘れたり入れ間違えたりは十分ありえるかと.

最近読んだ『不思議系上司の攻略法』の前半で出てきたGの
事例とかもカスタマーエンジニアが直面しそうな場面ですよね。大変だ。

ふむ,そんな本もあるのか.一応チェックしておこうかな.

不思議系上司の攻略法 (メディアワークス文庫)

不思議系上司の攻略法 (メディアワークス文庫)

不思議系上司の攻略法〈2〉 (メディアワークス文庫)

不思議系上司の攻略法〈2〉 (メディアワークス文庫)

「同様のライトノベルには、夏海公司なれる!SE―2週間でわかる?SE入門』 (電撃文庫)もあるが、こちらほど、登場人物の特徴もなく、また、過酷なSEの現場の実態とかの記述もなく、ちょっと物足りない感じだった。 」

うーん,ちょっとイマイチそう.*11 *12

水響風

http://mizukifu.blog29.fc2.com/blog-entry-605.html

うんうん、いつものことですけど、立華さん、いいこと言いますよね。諸外国のことはあまり知りませんが、日本の業界は他国よりもここのところが特徴的であるようです。つまり、上流工程ほど偉い、という。下流工程ほど軽視しますね。というか、下流工程をやる「人」を軽視します。
 以前書いた、日本の政治家がなんかおかしい理由と同じかも知れません。

工兵は愕然とした。
 なんてこった。時間通りに作業が始まって、担当者と正常に連絡がついて、部材と情報が過不足なく揃っているなんて……!
 もう駄目だ! 世界の因果律がおかしくなっている。破局──この世の終わりだ!

 もう、病んでますね。トラブルがないから「この世の終わり」って(笑)。

ライトノベルを読んでみた

http://lightnovels-reader.seesaa.net/article/225663858.html

移転プロジェクトのPMが現地立会いしないで自社待機なんてありえない!

残念なことに建前と現実は違うんだな.まったく残念なことに.そういう基本を確実にこなしているような人たちばかりなら,オリヴィエ案件みたいなグダグダな展開にはならないと思う.*13

現場経験0のプロマネとか技術知識皆無の経営者が跳梁跋扈しているのが,日本のIT業界の残念な所.

DCのセキュリティが甘い。今の世の中、データセンターでは個人の携帯電話の持ち込みは大半が禁止されていると思います。なんちゃってセンターでなければデータセンター内で外部のネットワークと勝手につなぐとか、携帯でやり取りとかはかなり制限されているのが現状です。(話の展開上仕方ない部分もあると思いますので、多めに見たいと思いますが)

今回の話の大半はデータセンターではなく,オリヴィエ(という架空の会社)*14の営業所や工場や配送センターなんかですね.*15 *16というかデータセンターに集約してるんなら,「西日本縦断機器設置作業の旅」なんて最初から必要なかった気がする.そりゃサーバーだけはどこぞのデータセンターに置いてるのかもしれないけどさ.

中身を知っている人間の作業と(工兵の作業)と中身の知らない人間の作業(作業員の作業)にはレベル差が発生するものなので、俺ならこれくらいの時間でできるからこの人工で作業できると見積もることは危険なんですね。

これはそのとおりだけど,それは見積もる段階で知ってる人の作業時間に一定の係数をかければいいだけのこと.逆に知らない人の見積もりは,単なる当てずっぽうだからハズレが非常に多くなる.しかも桁が1〜2桁ズレることも多いからね.プログラミングに至っては「見積もりを3〜4桁以上間違えてんじゃね?」ということもチラホラ.

Ademのぶる〜ぼっくす

http://blogs.dion.ne.jp/adem/archives/10368620.html

なんか紹介読むと西日本をカスタマーエンジニアとして回る話みたいですが、何となく私が入社したての6月頃に全国を廻らされたときの思い出が甦ります。こうやって読者の過去の経験と重なるような話を書くところに、このシリーズの魅力があるのでは無いかと思います。ま、エンジニアじゃ無い人は、重なる経験も無いので、また違った視点でこの作品を読むのかもしれませんけど。

過去の経験が走馬燈のように脳裏に蘇ってくるのは同意だけど,それって果たして「魅力」なんだろうか??

Ademのぶる〜ぼっくす(到着後)

http://blogs.dion.ne.jp/adem/archives/10380618.html

というわけで、全国行脚して各地で機器の設置を行うわけですが、入館申請が出ていなくて待ちぼうけとか、休日作業でお客さんが誰も出社していないので待ちぼうけとか、この手の現場作業をやっていれば一度はぶち当たりトラブルが網羅されていて笑えます。マウントしようとした場所に他の機器があるとか、ラックマウントキットが入ってなかったとか、なんか全部経験しました。何のトラウマ抉りだこれ。

現場でのトラブルを解決する方法を「限られた時間に」インターネット上で見つけ出すスキルは磨いて欲しいです。英語のPDFのマニュアルを斜め読みしながら特定キーワードを探し出す技術とか、グーグルで目的のページを探し出すための効率的なキーワードとか、場数踏めば磨ける技術ですから。

まあそれもドキュメントが存在していればの話ですけどね.

世の中にはドキュメントが存在していない,完全ブラックボックスのソフトとかも多いですから.


あと良く言われる/言ってることだけど,英語はやっておくべし.これ重要.英語でのみドキュメントが存在するソフトやハードは多いよ.コの業界では英語できない奴はマニュアルが読めないのと同じってことがよくある.

いくやの斬鉄日記

http://blog.goo.ne.jp/ikunya/e/06c52bd2f93c1f05d5c75a0b293e6365

梢は大阪出身ということですが、この喋りはどう見ても京都なんですが……。

なるほど.だとすると「生まれが京都だけど大阪にもよく遊びに来ていた。工兵は浜松出身だからバレないと思った。万が一ばれたらジョークと言って誤魔化すつもりだった」とかかな?

しかしそうなると,姪浜さんは工兵を捕獲するためだけに,京都から両親も呼び寄せていたのか?すべては計画通りだったと.なかなか面白い娘じゃ.

楊さんのページ別館

http://yannegi.blog42.fc2.com/blog-entry-4050.html

なかなか、書きだせなかったん
ですよね・・・

色んな事を思い出して(´;ω;`)ブワッ

経験者の古傷をえぐるのが、ノンフィクション系ラノベの醍醐味ですね.orz *17

私に言わせれば、今回の感想・・・
「ラムダコム全部やれよ!終了!」
って感じなんですが・・

・・こういうこと、あるよねぇ・・・
・・ほんとねぇ・・なんで仕事ふっておきながら
・・なんで準備してないかねぇ・・・

そうですね...どうせそういう人からすると,仕事を振ったからこそ準備する必要が無いと思ってるんでしょうね...どうせ犠牲者は下請け会社の人間だし.

いるんだよなぁ・・こういう人・・
なんだか・・自分が担当のはずなんですが・・
どうも責任感が希薄というか・・
返事も生返事だし、ホントに内容わかってるのか・・
とか思ったりもします。
(大概分かってなかったり(つД`))

ちなみに私は新入社員のころは、朝の3時とか4時に電話をかける方には何度かなったことがあります。。

あれは、気持ちのいいものではないですよねぇ(´・ω・`)
かける方も・・

たぶん、この話はもっと単純だと思います。。
ランダコム社がもっと前面に出てきていないと、駄目なような感じがsますね。。
そして、スルガシステムは、この仕事は受けては行けないように思います。

・・これがですねぇ・・・世の中の会社はたぶん受けるんですよねぇ(´・ω・`)

単純なんですよね.でもそういう話は世の中の経営者の理解の限界を超えてるんですよね.

○会社の辞め方

このあとがきは・・(´;ω;`)ブワッ
涙なくしては見れないですね。。

これはむしろあるある感が.

問題は辞めることよりも,次の仕事をどうやって探すかですね.経験を積めば積むほど歳を取り,日本企業への転職が急激に難しくなるっていくんですよ.


いやもう日本企業への転職は,「30歳定年」「35歳定年」と書かれた断崖絶壁に向かって,アクセル全開でチキンレースやってる気分ですよ.

トモピーの部屋

http://d.hatena.ne.jp/tomopi/20110925#p2

案件のグダグダっぷりはやり過ぎな気もするけど、入館申請漏れ・ラック実装図の違い・IPアドレスの重複等は身に覚えがあり過ぎて、読んでてお腹痛い(笑)。

お腹ですんで良かったような.

コの業界の人だと,心や胃が痛くなる人も多いと思います.

だれかにひとりごと

http://d.hatena.ne.jp/ashitaka56/20110923/1316764703

一般にライトノベルというと「主人公は10代の少年(少女)」、「ファンタジーな世界観」といった設定が多いのですが、この作品は「主人公が20代」、「題材がSE」など他とはかなりずれています。

しかし「主人公は一見普通の人に見えるけど実は特殊能力を持っている」「普通の人間なら命がいくつあっても足りないような危険に際しても,主人公補正で絶対に死なない.」「何故か女性(複数)との出会いがある*18」「しかもその女性達(複数)から好意を寄せられる」など,ラノベ(というかその手のご都合主義)の特性は十分に備わっているように思います.

コの業界のリアリティ溢れる世界観も,世間一般からするとファンタジーに見えるかもしれないですしね.「こんなヒドイ世界がリアルにあるわけないじゃない.」そう思っていた頃がオレにもありました.

主人公の桜坂工兵は新入社員、つまり入社1年目なんですよね。フィクションとは言え入社1年目で数々の活躍をしているのに対し

この部分こそ,死ねるSE なれるSEがラノベたる数少ない部分だと思います.普通は2週間の研修だけで現場に放り込まれたら,そのまま死んじゃいますよ♪


余談:最近の日本企業の人事部では「即戦力になる新卒」を求めてるそうだけど,それこそ夢(ファンタジー)と現実との区別がついてないと思うな.工兵みたいな即戦力新人なんて現実にいるわけないじゃないですか.もしいたら就職活動で失敗して,カモメさんが書いた話に騙されてSI業界なんかに入ってくるわけ無いと思うし.

FULL MOON PRAYER

http://d.hatena.ne.jp/KeiKomori/20110929/p2

今回はカスタマーエンジニア編ということで、飛び込み炎上案件に巻き込まれて、機器設置に日本各地を飛び回るというお話。現地についてみれば入館の申請が下りていないとか、設置図と現地ノ状態が全然違うとか、配送されていた機材が間違っているとか、お客様に後ろの予定があって時間がないとか、なんというか嫌な感じに想像のつくトラブル多発で振り回される様子は、思わずうわあと思ってしまうようなもの。ただ、今回は役立たずな上流ベンダの担当者も役立たずなりに頑張ってはくれていたり、お客様も強面でも現地作業員には割りと優しかったりで、思ったほど胃に悪い展開ではありませんでした。むしろ大したことなかったじゃないかと思ってしまうくらい胃に悪い展開が当たり前のラノベというのもどうかと思いますが! ラストの解決は相変わらずの強引な手で、やっぱりこの人達は根は会社員というより職人系なんだなと。会社員的には恐くてあんなことできません。本当に。

その他

http://ceron.jp/url/blog.livedoor.jp/geek/archives/51289740.html
http://tweetbuzz.jp/entry/66258992/blog.livedoor.jp/geek/archives/51289740.html


「観光スポットは一昔前の場所ばかりで作者の年齢を予」
ひょっとして,作者が現役だった頃に,実際に大阪に行った時の実体験が元になっているんじゃ無いですか?

いや,あれはIT業界の人間なら全員が知っておかなければならない必須スキルでしょ.極めて実用的というか,むしろ常識のレベルです.

まあ若干の誇張はありますね.当社比1.5倍くらいと思っておけば良いのでは無いでしょうか.

*1:「これ,なんてオレの会社?」とか,「どこかで見たような気がする.いわゆる既視感って奴だな.」「いやそれ実体験だよ.」みたいなツッコミが散見される.

*2:http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20110207/p1

*3:昔「システム管理者の眠れない夜【新装改訂版】―本当に価値のあるシステムを求めて―」か何かで読んだけど,その人の場合は過去の経験から,出張の際は万が一に備えて上記のような部品や予備のHDDなどを山ほど持っていってたらしい.ユーザーが起こすトラブルは,時に管理者の予想を上回るからね.

*4:職場から出たら,女の子どころか人っ子一人見ないこともあるしね−.

*5:いやまてよ.むしろ逆に男が別の部署や会社の女の子をストーカーするという話か?ならば嫌でもリアリティが増すな.

*6:

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

*7:http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20110208/p1

*8:別名「徹夜作業」とも言う.

*9:いや或いは今回の件で担当者に気に入られて,室見さんともどもオリヴィエの浜松工場の社内SEあたりに引き抜かれて,Uターン転職とか?いくらなんでも,ご都合主義過ぎるかな.

*10:責任を持って行動?だったら丸投げなんかしないよね?技術の分からない顧客なんていないよね?今時の経営者が「私はITのことわ分かりません」なんて言わないよね!ね!

*11:メイドSEは,どこぞの巫女プログラマのパクリとも言える.普通なら都市伝説だよな.

*12:「 河原田がぼやく。「コストコスト言う割には、上の連中は赤字案件ばかり持ってくるよな」「ですね」 健二も頷く。下請け案件が多いせいなのか、はたまた業界の構造上の問題なのか。」orz http://d.hatena.ne.jp/minekoa/20101220/1292864545

*13:それに建前通りならば,ブラック企業サービス残業なんてものは,とっくに日本から絶滅していたはず.

*14:「電子ピアノやオーディオ機器を作ってるメーカー」ということになっている.ちなみにオリヴィエでぐぐると,トップにこんなのが出てくる.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A8
「ローレンス」ねえ.

Roland ローランド MIDIキーボードコントローラー A-300PRO-R 32鍵

Roland ローランド MIDIキーボードコントローラー A-300PRO-R 32鍵

*15:データセンターも一カ所出てくるが,よく見ると入館前は個人のケータイを使ってるが入館後は「DC貸与のPHS」を使っていた.セキュリティ上ちょっと工夫のしてあるPHSという設定なのだろう.細かい.

*16:ぐぐってみたら,浜松にはローランドの工場とか流通センターとかあるんだな.ふーん.

*17:ヘヴィなラノベもあったもんだ.これからは重量級ラノベとでも呼ぶことにしようか.

*18:0人が現実.一人で奇跡.2人以上は正に幻想