この10年で大学工学部への志願者が半減

http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/10/25/107216
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061025-00000022-maip-soci

きっと、日本人が全部理系でも、社会体制はガチャガチャになっちゃうかもしれないけどなんとか生きていける。でも、日本人が全部文系だと、結局元になる生産がないから、生きていけない。

ほんとに単純なことで、わたしがあらためて言うことではないのかもしれませんが、こういう視点はすべての人が持っていないといけないはずなのに、特にバブルで浮かれて以降、そのような視点から物を見ることができない日本人が増えてきたように思います。現在の日本を支えているのは工学人で、本当はもっともっと尊敬されなければいけないはずです

単に「生涯賃金の平均値が低い」からなんじゃないの。
本人が何やりたいかはっきりしてない状況での進路指導だとすると、それ以外の要素の何を基準にするのかが逆に分からない。

工学系は社会的地位は「最低」だからね。時間で働く肉体労働者であって、社会の最下層。そして、精神的に追いつめて潰れれば、使い捨てられる。ちょっと気の利いた特許で会社に数千億の貢献をしても、「技術者風情が」とか言われて10万円もらって終わり。それが当然だど文系はみんな思っている。*1「金銭的リスクは文系の社長が背負っているんだよ」。作り上げるのが仕事の工学系に比べて、「できません」「やりません」「できるのが当然」「なんで出来ないの」で押し通す文系管理者の方がどんなに楽か...

それがばれている状況で、どうして工学系にいくわけ? もちろん、それでも行く奴は行く。どんなに時給が安くて食えなくても、アニメ業界、ゲーム業界にいくのと同じ。食い尽くしてくれて良いよ。もの作りとは、身を滅ぼしてでも関わりたい程、面白いのだから。

工学系は就職に強くても、入ってからは実験や実習が多くなるから「きつい、汚い、危険」の3Kがともなうので、受験生から敬遠されるというのが、バブル期の定説でした。それなら人文系で4年間を謳歌して、羽振りの良い金融などの企業に就職したほうが人生楽しいだろうと、受験生じゃなくたって思ったものです。
その後にバブルがはじけて十数年、企業にはリストラの大ナタが振り下ろされ、真っ先に血祭りにあげられたのは製造現場でした。何の事はない、景気が良かろうと良くなかろうと、割を食うのは技術屋じゃないか。

「まっさきにリストラの血祭りに上げられるのは現場の技術者」と言うのは、おしゃる通りです。一方で、不良債権まみれの銀行、バブル崩壊最中の株屋でさえ、リストラはなく、給料も下がらなかったしね。工学部の有名教授に「今、自分が学生だったら、何を勉強しますか」って聞いたら「文転する」と答えていたし。

まあだいたい,いつも通りの話です.

  • 女子が少ないのも要因のひとつかと。
  • たぶん、入学の段階ではあんまり考えないと思いますよ。入ったあとに後悔するほうが多そうです。

後悔はしてないけど,確かに人生設計という意味では,意外にインパクトが大きかったりする.
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000933

英語が出来ないから理系。数学が出来ないから文系。そんなマイナスな理由なんだよね。

そういう風潮はあると思うけど,理系の人間に英語は必須です.英語も満足にできん奴は,技術者としては一生二流のままでしょう.

*1:何度となく書いているが,青色発光ダイオードの一件がその象徴.今だったら中村修二氏の独白がyoutubeに出ていたかも知れない.