『春山』登山
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090717/dst0907171310014-n1.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000024-maip-soci
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090717k0000e040064000c.html
http://sky.ap.teacup.com/msatweblog/704.html
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/07/105web-viewga-9.html
よくある事件.
帯広測候所によると、16日の大雪山系は雲の様子から雨が降っていたとみられ、十勝地方には正午ごろから午後8時ごろまで強風注意報が出ていた。
北海道の高山は標高2千メートル程度だが、北に位置するため3千メートル級の日本アルプスに匹敵する低温になる。ぬれた体に吹き付ける強風は急激に体温と体力を奪い、低体温症で機能不全に陥ったり、疲労凍死を招きかねないという。
夏でもみぞれや雪が降ることもまれではなく、冬山を意識した登山装備が必要。さらに北海道の登山ルートは山小屋が少なく、避難ルートも時間がかかることから、高齢者らは体力に配慮が必要とされている。
「山の天気は変わりやすい」ってのは常識なわけで.しかも北海道の2000m級だと,ひょっとして今の時期でも「春山装備」なのではないかな?つまりテントやストーブ,防寒着など,いざという時に必要となる装備自体は冬山装備と大差ない.それを軽装で登れば元気な若者でも凍死というのはありえる話なのでは.
- 装備の不足
- 技術の不足
- 事前調査の不足
- 無謀な計画
- 余裕のないスケジュール
- 稚拙な判断
つまりは起こるべくして起こった事故なのだと思われる.
まあIT業界だと笑えねーけどねー.経験0の「自称ベテラン」に率いられた装備も技術もたりない素人パーティーが,何も知らされないまま無謀なプロジェクトに送り込まれてパーティーまるごと「死の行軍」なんて日常茶飯事だし.
親切な殺人
http://slashdot.jp/~mkr/journal/482378
それから、低体温症ってマッサージするのはよくない。手足をさすったりとかヘタにやらないほうがいい。(親切な殺人、なんて表現もみたことある)。安全な病院とか以外で手とか足とかマッサージするのは、冷たい血液が身体のコア(心臓、内蔵)に流れ込んで危険。
wikipediaにもその表現はある。 参考 http://www5.ocn.ne.jp/~yoshi515/teitaion.html
なぜかこの知識はなかなか広まっていかないようだ。
今回の事故も、事実かどうかわからないが低体温症のひとの手足をさすったりした、って表現があってぞっとした。自分が万が一低体温症になったとき、さすられたりしたらかなり恐怖だ。そのとき、意識があって意思疎通ができなかったらと思うとなかなか恐ろしい。
恐ろしいので日記にしてみた。
知らなかったのでメモ.
まあやらないとおもうけど.普通に体温で暖める以外に手はないだろうから.
朝日らしい記事.
http://www.asahi.com/national/update/0719/NGY200907190029.html
しかし、さらに10分が過ぎても何の反応もない。我慢出来なくなった戸田さんは大声で叫んだ。「この事態をどうするんだ。遭難だと認めて救援を要請しろ」
ここは専門家の意見を聞きたい所.
吹雪いて体温を奪われて動けなくなった『後』に救援要請を出して,それから救助隊を組織して悪天候*1の中を数時間かけてやってきて助かると思ってるのかと.たぶん手遅れの可能性が高いんじゃないかなあ.*2
それに,そもそもの間違いは,天候が崩れていたにも関わらず,そのことを無視して十分な装備もなしに強引に出発したことではないかと.
戸田さん自身も体力の限界が近づいた。何とか助かったのは、山頂に近づいた時に雨がっぱの下にフリースをもう1枚、着たからだという。着替えるために雨がっぱを脱ぐと雨にぬれるが、「このままでは寒さでやられる」と思い切った。
濡れても防寒性が落ちないような服装は冬山装備だと必需品なのでは.*3そのことを知らなかったのか,それともそういう基本的な個人装備さえ用意していなかったのか,いずれにせよ甘いんじゃないかなあと.
もちろんガイドさんが着るように指示してもいいとはおもうけど,気温に合わせて脱ぎ着するのは,それこそ自己責任の範疇だと思う.個人差も大きいし.