なぜならIT業界にはタミヤ模型が無かったから
- 作者: 田宮俊作
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: 文庫
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客の業務の前に、自分達の業務をソリューションすべき。
そろそろ団結してデモでもストでもやったらいいんじゃない?と思った。
http://anond.hatelabo.jp/20070629163214
本来ならそれをやるのが労働組合の仕事.
しかし日本では企業別に労働組合が組織されているため,既得権者の御用組合となっている現状がある*1.たとえ御用組合でももしあればいい方で,中小零細企業の多いIT業界では労働組合とは縁のない会社も多いし,仮にあっても親会社にそっぽむかれれば企業そのものが潰れて無くなるのでストの意味がない.業界構造そのものの欠陥と言われる由縁だ.*2
一技術者の視点からすれば,下手に企業別労働組合を組織して会社を潰されるよりは,スキルアップして転職した方がまだリスクが小さいくらいだろう.個人として合理的に判断し行動すれば,悲しいけれどそうなってしまうのだ.
それにしても、IT技術者はあまりにも足りなさ過ぎ。
http://anond.hatelabo.jp/20070629174654こういう現状なの?
この状況でなんで待遇が悪いのか解んないんだけど。
http://marcon.g.hatena.ne.jp/Marco11/20070629/1183104169
別に不思議でも何でもない.経営者や管理職は値切るのが仕事.値切れば値切るほど彼らの懐が潤う.*3
タミヤ模型みたいな企業が現れない限りは,状況は変わるまい。
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20060418/p1
会いに行くたびに金型屋がリッチになっていくのが,よくわかりました.腕時計にしろライターにしろ,舶来の高級品を身につけるようになっていったのです.ある日訪ねてみると,工場の前にピカピカのキャデラックがとまっていました.(中略)
職人に「親方はどこに行ったんですか」と聞くと,「ゴルフ場だよ」.
一方,自動的に切削加工を行うフライスや自動旋盤など,新しい工作機械も出てきました.模型屋を相手にする金型屋の多くは,新しい設備を導入する気などさらさらなさそうでした.プラモデルの基礎となる金型を外注している限り,いつまでたっても金型の技術は蓄積できません.時代に遅れるという危機感もあり*4,また,我慢の限界でもありました.
私は意を決して父に「うちで金型部を作ろう」といいましたが,「それは無理だ」と大反対されました.
どこの模型メーカーも金型は外注しており,それがふつうなのです.父が反対するのも,もっともな話なのですが,実際に金型屋と折衝をしているのは私です.何度も痛い目にあっているのでなんとか状況を改善したかったのです.もちろん,いきなり金型を製造することなどできません.設備も人材もないのですから.