「SE職場の真実 どんづまりから見上げた空」
- 作者: 赤俊哉
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/10/19
- メディア: Kindle版
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うあ,これ書籍化されてたのか.
- 「どんづまりから見上げた空 〜 我がITサバイバル年代記」 http://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/column/15/112000266/
本書には2つのことが書いている。
1つは、IT業界の末端で働く人から見た世界だ。昨今は「働き方改革」が叫ばれるが、現場を無視した働き方改革など全く意味がない。改革を進める人たちはどれほど現場を知っているのだろうか。間違った改革をしないためには現実から目を背けてはいけない。単純に労働時間の短縮を進めても、そのしわ寄せは立場の弱い人のところにいくだけである。
もう1つは、システム開発に関わる立場によって見えている世界の違いだ。システム開発には、発注企業の業務部門、システム部門、受託したITベンダー、その下請けとなるソフトハウスなど、様々な立場がある。立場が違えば見える世界が違うのは当然。だが、得てして人はそれを忘れてしまう。優れたシステムはよい環境からしか生まれない。「あの現場は最低だった」と言われる環境で優れたシステムができるわけがない。良いシステムを開発・運用するには、システムに関わるすべての人を理解することが欠かせない。本書には、下請けソフトハウスのプログラマのほか、設計担当者、システム部門の責任者、業務部門の社員など。それぞれの視点で見えた世界を書いている。
ITに関わるすべての人に本書を読んでほしい。優れたシステムはよい環境からしか生まれないからだ。IT業界の働き方改革を進める人にとっては、本書は本当の現場を知ることができる貴重な存在になるだろう。
読んでおくべきだけど,読みたくない系の本だ.
IT業界に進もうかと考えてる若者は,一度読んでおいてもいいと思う.
「なれるSE」と並ぶ必読書になるか?
- 作者: 夏海公司,Ixy
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/12/27
- メディア: Kindle版
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