「自発的留年」

http://d.hatena.ne.jp/hanahi/20100317/p2
メモ.ほぼ同意.

自分も10年前に大学の就職担当者に相談はしたが、「新卒も既卒も差は無い」という大嘘をつかれた(単に担当者が無知なだけだったのだと思うが)。そして、それを信用してうっかり卒業してしまったため、「新卒限定」がデフォルトである普通の求人には応募できなくなってしまった。

少なくとも10年前の日本では「新卒であること」を採用の必須条件にしている会社が多かった。新卒であらずんばたいていは応募の段階で門前払いされた。

昨今の就職事情には疎いが、もし今も新卒至上主義が残っているのなら*2、あえて卒業しないことは単なる先延ばしではなく、「新卒カード」という入場券を温存して再チャレンジの可能性を残すための合理的な戦略と言える。

残念なことに,たぶん今でも新卒至上主義が残ってるんだろう.そうでなければ青田刈りも内定切りもまず発生するはずがないし,人事部にも大鉈が振るわれるはずだから.

ある電子機器メーカーの人事担当者は「(留年生に)よほどの魅力を感じられなければ、4年生を選ぶだろう」と明かす。

だ・か・ら、「留年生と4年生」を比較するのは無意味だって。
比較すべきは「留年生と既卒生(1年目)」だろう。「既卒生は中途採用扱い」ということで別にしたのかも知れないけど、留年するか迷っている学生はその差こそ知りたいはず。

これもまったくその通りだろう.「新卒にあらずんば人にあらず」が人事部の鉄則だから.不景気だと既卒なんて完璧に門前払いでしょ.


自発的留年って,ある意味で大学入試における浪人みたいなもんだと思う.

来年になったからといって入試の厳しさが変わる物ではないが,今年志望校に入れなかった人がもう一回チャレンジするためには一年留年するくらいしか手はない.結果として入学する大学のランクが実際には下がるかもしれないが,そのリスクについては自己責任だ.受験においては現役生と浪人生が同じ土俵で戦うのが当たり前だった.一生に一回しかできない新卒入社で,それをやって悪いということはあるまい?*1

*1:これって,海外からしたら,実に滑稽なニュースにみえるだろうな.これも全部,人事がバカなことを続けてるせいなのよ.