IT関連産業の給与等に関する実態調査結果
- 経済産業省 「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果を取りまとめました」 http://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001.html
- http://www.publickey1.jp/blog/17/meti_it_salary.html
15ページの「給与水準に影響を与える項目と影響度」で,ITスキルのレベルの「非常に大きい」が企業は28%なのに,個人は8.8%となってたりするのが,本音と建て前が垣間見えて面白い.
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001.html
- id:ya--mada ここでのマネジメント能力と言うのは、何人のニンゲンを取り扱っているかというヒト使いの能力デスカネ、もしくは何人スリ潰したとかのトサツ能力でしょーか。要はデータとかF とかBA省トカトカ
- id:monster-energy-zx14 ここで言うマネジメント能力とは人売りの能力でありITスキルとは関係ない。 まあ斜陽国家だね。
- id:mutinomuti 調査結果の概要をちらっと見ただけだけど、年収高い人が残業と勉強時間が多いとなっているけど、業務時間に勉強時間が含まれるのかどうかと、残業時間にサービス残業が含まれるのかが気になった。
業務そのものが勉強になる場合と,ならない場合があるしな.
レガシー糞コードの解読作業とかExcel方眼紙の修正作業なんて,人生の無駄づかい感ハンパねえ.
- id:nozipperar 儲かっている企業の能力主義は能力がそのまま反映されるが、儲かっていない企業の能力主義は単なる人件費削減という事が分かった
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/07/23
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- id:cocoonP 「我が国のIT関連産業は国内外の人材獲得競争において強い競争力を持たず人材獲得の面で大きな課題」ってあるけど、この結果は日本のエンジニア給与平均を正しく反映できてるとは思えないな。実態はもっとひどいぞ。
- id:baca-aho-doji 概要のPDFしか見てないけど、残業がどのレベルでも45時間以下なの、嘘だろって思う。重視してるスキルとか細かいところしっかり見たいから時間取って詳細も見よう。
- id:hateq567 雇用等に関する実態調査もすればいいのに。多重派遣とか偽装請負とか・・・
- id:htnmiki 残業込みだけど新人で437万円とか夢の世界じゃないですかー!
- id:kanemotot 海外行けってことだよね!知ってた!英語できないけど!
- id:sub_low ここで言うデザイナーってデザインだけでしょ。海外のweb designerとは根本的に違うでしょ。
- id:kuniku 調査における勉強時間が技術でなく、別のように思われる。マネジメント資格、業界・業種の研究調査、他社や市場の動向調査で、残業みたいなもんだと思う
- id:slkby あとで絶望する
- id:namagon 情報系卒業生に対して実践的な教育をと言っている時点でどんな人を求めているかがよくわかる。大学は職業訓練校じゃないんですよ。
「即戦力求む」という即戦力厨は人事部に多い印象だけど,まずは「あなたのイメージする即戦力」を定義してみるべきだと思う.たぶん10人いれば50通りくらいのスキルセットが出てくると思う.「フルスタックエンジニア」についても同様.
実際に企業で作ってる「Cプログラミング診断室」以下(!)のコードの品質を見てしまったら,「大卒が使えない」という言葉はにわかには信じがたいのよね.単に企業でやってるやり方や上司があまりに旧式すぎるから,最新技術を学んだ学生は overqualified になるって言われる方が説得力ある.
- 作者: 藤原博文
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 1993/08
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それと大卒が使えないなら,未経験者なら使えるの?だったら未経験の高卒でもとればいいじゃない.それもまた変な話だよね.
逆に経験豊富な人が欲しいなら,年齢制限はとっくに撤廃されてるはうだし.
そもそも「プログラミングスキルは不要!そんなのは入社してから学べば十分」というのは,業界の重鎮どもの公式声明ですので.
ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修 第2版
改訂されても抜けないSIerの古臭さ,本書は、NTT情報流通基盤総合研究所で行っている新入社員研修用の内容をまとめたものです。新人研修の教材を検討したさいに通読してみたのですが、内容的に疑問符だらけのもので、正直、この内容で新人研修を受けたくはないなと自分は思いました。
まず、目立つのは内容の古臭さ。
NTT発祥と思われる外部設計・内部設計・製造という工程の区切りは現在一般的ではなく、オブジェクト指向やアジャイルが主流である現在の開発現場にはマッチしません。また、IPAが推進している共通フレームでもこれらの用語は使用されておりませんので、新人たちが基本情報処理技術者などの資格試験を受験する際にも支障が生じるでしょう。次に気になったのは、ソフトウェア開発の実作業を軽視したプロセス。
SIerでプログラマを2〜3年経験した後、システムエンジニアとなってWordやExcelで作文するような受講者が対象なのだからか、そういったものがソフトウェアエンジニアリングだと言わんばかりに最終成果物に直結しないドキュメントを大量生産していきます。数十年前のテープにパンチ穴を空けていた時代ならともかく、現在ではコーディングするのと大差ない時間をかけて設計文書を作成するというのは愚かな行為です。ソフトウェア開発の工程や現場に対して内省する機会がないまま数十年を経てきたのでしょうか、著者らの考えに現場感覚は感じられず、現場への愛も感じられません。
勢いのあるWeb系企業などはもちろんのこと、SI案件などでもこのような古臭くコストパフォーマンスの悪い方法では価格競争力を維持できないでしょう。
https://www.amazon.co.jp/review/R3BW4IRPQ0AJY7/?ie=UTF8&ASIN=4798135453
このため、本書の内容は全く役に立ちません。
ところが。この本では、そういった変化に、驚くほど欠けているんですよ。おそらく10年以上も前から作って来た文書を、今もそのまま作ろうとしているように見えます。それはないんじゃないか、と。
もちろん、私のよく知らない開発現場はあるはずです。そこではなかなか効率化できないところかもしれません。でも、本書で例に挙げられているのは、最終的にはPerlのCGIでイントラのWebシステムを組む、というものです。そんな題材なのに、いちいちフローチャート(しかも独自記法の)を書いてから、あるいはメソッドの引数の仕様をドキュメントで書いて精査してから「製造」する、というのは、なんぼなんでもないんじゃないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/takahashim/20090412/p2
http://d.hatena.ne.jp/megascus/20120425/1335350836
- ステップ数の見積もりは内部設計時に出来るもの
- 内部設計、製造は協力会社へ
- 内部設計書は必ず作成させる必要がある
- マシンは不足するものなので一部は人力で
- バグ票の管理は紙でも電子媒体でもどちらでもよい
見事なまでの反面教師.こんなのがシリーズで出るなんて世も末だ.
彼らの言う「実践的」がこういう世界の物ならば,そりゃあ最新テクニックも豚に真珠だろうさ.