「翻訳者の眼から見た機械翻訳」

https://www.halko.work/entry/2019/01/16/232859
メモ.

翻訳もしばしば、機械翻訳の進化によって消えゆく職業だと言われることがある。

プログラマならそうは思わないだろうけど.

実際、今の翻訳業界では機械翻訳(MT)+人の手による編集(ポストエディット、PE)、というワークフローが普及している。翻訳関連の求人サイトでも、この機械翻訳のポストエディターの募集を見かけることが多い。しかもこの仕事の単価は、翻訳の単価と比べると非常に安い。

  • 機械翻訳のポストエディットの仕事(MTPE)は翻訳ではない。ポストエディットの仕事をしていても翻訳の力はつかない。
  • ポストエディットをしていると論理能力や言語感覚が壊れるという声があるし、実際に訳文を作る際の文章力が落ちてしまうケースが多い。
  • 翻訳者は論理的思考力、文章力、自作辞書の制作といった自己研鑽で「武装」すべし。

そもそも訳文のチェックは翻訳よりもしんどい気がする

その指摘は随分昔からあった.当時の機械翻訳は今の物より完成度は低かっただろうけど,本質的な問題はさほど変わらないだろう.


ポストエディットとは,謂わば「コピペプログラマーが書いたウンココードを,最小限の変更だけで,綺麗なソースに全部書き直す作業」みたいなものだろう.それだったら最初から自分で書いた方が早いわな.*1


またクソコードを読み続けていても力は付かないし,それどころかあんなものを読み続けたら脳が腐る.

*1:実際には翻訳じゃなくて,機械翻訳の誤訳をそのままに,語尾やてにをはを修正してみためだけそれっぽく取り繕う作業のことかもしれない.いずれいせよ翻訳家がやるべき仕事ではないだろう.