転職サイトのスキル分類

http://okajima.air-nifty.com/b/2009/11/post-fd6a.html

なんでどこも、「プログラム言語」と「経験年数」でしか登録/検索できないのでしょう?まあデータベースに入れやすい項目じゃないと面倒が多いのは理解するけどさ。ちょっとでも真面目にこの世界で仕事したことがあるならほとんど意味のない項目だということはわかるはず。経験10年でもくずのようなコードしか書けないプログラマは腐るほどいるからな...

もっと問題なのはプログラム言語での分類だ。大事なのはどういう分野のプログラムの経験があるかでしょう。Web、ネットワーク、GUIデザイン、グラフィック、データベース、デバイスドライバ、といった分類で、どれが得意かというほうがスキルとしては大事だ。

この辺についてはかなり同意.作ってるのがプログラミング経験の全くない,SI的官僚主義的非技術的人達なのでしょう.

そこにはビジネスチャンスがないわけではないけど,参入する業者なんていないだろうな.


また求人する企業の側にも問題がある.有名なこととしては,なんと日本企業にはjob descriptionさえない.*1

どんな職務を遂行するのか求人を出す側にも良く分かってないので,「Java経験XX年以上」とか*2,「PHPC言語JavaVBのいずれかができること」とか*3,「XXXフレームワークの使用経験」*4,そして極めつけが「学歴不問・未経験者歓迎」!

試験を実施しても,ぐぐれば30秒で分かる程度の「知識を問う問題」のいかに多いことか.たとえばAPIの名前だったり,二の補数表現だったり,DBMSのコマンド名だったり.*5

その分野さえ経験があれば、はじめてのプログラム言語でも3日でマスターできるだろと思います。その証拠に、ほんの2年前は超マイナー言語だったObjective-CでみんなiPhone用アプリ作ってるわけです。

こっちは賛成できない.

3日というのは言い過ぎだと思うぞ.Objective-Cは比較的習得が楽な部類に入るだけ.落とし穴の多い言語や設計思想の大きく異なる言語だと3日では無理.*6
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070726/p3

Linkedinとかで探すのはだめなんですか?大手転職コンサルはレストランで言ったらファミレスじゃないかと。

日本ではLinkedinの登録者自体が少ないんじゃないかな.

収益が上がらずに首が絞まらない限り、なにひとつ人の話なんか聞かない、反省なんかしない、それが事業家という生き物です。

そのためには新規事業を立ち上げて,顧客を奪うのが一番.しかし分類方自体は特許や企業秘密になりえないので,あっというまに大手サイトにパクられるだけじゃないかな.残念だけど.

*1:だから日本語に相当する単語がなく,日本語に訳すこともできない!

*2:言語の経験年数はスキルの指標にはならない.

*3:もうバラバラすぎるよね.何が目的か全く分からない

*4:使ったことがあればスキルなんてどうでもいいってこと?それにこれだと最新フレームワークなんて,いつまでたっても導入できないよ.

*5:たしかにある程度は知っておくべきだけど,いうまでもなくプログラミングは記憶力の勝負ではない.もっとも,面接する側のレベルが極めて低いがために,技術力を問う問題を出すのが困難な場合が多いのだが.

*6:そういう点では,学歴のある人の方が圧倒的有利な場合の方が多いだろうね.大学では様々な言語を経験するから.