日本のITエンジニアは生き残れるのか

http://d.hatena.ne.jp/findup/20060312/1142185013

うちの会社がひたすらに巨大化を目指しているのもほぼ同じような理由からだと思うのだけど、その大手に社員として属していることが良いかというのはまた別の話だと思う。

これは全面的に賛成する.組織をそのままに規模だけを肥大化させれば,生産性は低下し,そのしわ寄せは現場に押し付けられる.企業の規模や売上と,そこに所属する個人の幸福とは何の関係もない.

仮に転職とかを考えたとき結果的に今の会社より「下請け」寄りの会社に入ってしまったら単純に失敗なんだろうなと。

それはそうだろうね.だからと言って,規模が大きいから成功かというとそうでもない.*1

「特徴のあるベンチャーSIer」とかに進まないと厳しい、と。

うーん....そんな企業が果たして日本にあるのだろうか.独自性が打ち出せるほど経営センスのある経営者なんてほとんどいない.

自分の売りかぁ、なんだろ。仮に何かあっても、それが自分の会社の外でどれだけ通用するレベルなのかってのが自信無いよな…。そういう意味で「ITスキル標準」が用意されたりしたんだろうけど。

いや.おそらく全く関係ない.

ITスキル標準が目的としているのは,技術者を交換可能な「使い捨て部品」にすることだ.*2
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20060305#p1
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20060204#p1
http://www007.upp.so-net.ne.jp/kengai/fowler/newMethodology_j.html#A47

そもそもITSSは器用貧乏な人を高く評価し,技術力の高い専門家を低く評価する傾向が極めて強い.このためITSSを導入した企業では高いスキルを持つ専門家が流出し,器用貧乏な「何でもできるけれど,何をやらせても上手くはない」人ばかりが集まる結果になる.*3

*1:この業界に入ったこと自体が最大の失敗という気もする.

*2:「管理職の夢にして技術者の悪夢.」

*3:野球チームで言えば,打点No1の4番バッター,三振製造機の異名を持つピッチャー,沈着冷静な司令塔として定評のあるキャッチャーのような一点豪華主義の人間よりも,「一塁も二塁も三塁もセンターもライトも『やったことがあります』」という人間の方が高く評価される.「やったことがある」「できます」という所がミソで,できるからと言ってプロとして一流とは限らないし,ましてや超一流では断じてない.しかしプロ野球チームが求めるのは,各分野の超一流選手だけなのだな.