他力本願検索:「Googleにどうやったら入社できるでしょうか。」

http://q.hatena.ne.jp/1142255189

この大学院に進学した方が良い、

UCLAとかCMUとか,あっちの大学院に進んでおいた方がいいでしょうね.それを卒業できれば,卒業したという事実自体が英語に問題ないことの何よりの証拠になる.受験資格を得るためにはTOEFLだとかGMATだとかを受ける必要があるとかないとか,それぞれ何点くらい必要だとか,その他の必要事項がなにかとか,調べれば具体的にわかるでしょ.

この本を読んでおいた方が良い、
こういうプログラミング言語を学んだ方が良いなど、

下らない.そこそこのIT技術者になるために必要な本を列挙するだけで日が暮れる*1

そのくらい自分でなんとかすべきだ.それができないようなら,さっさと諦めた方が身のためです.

こんな経験を積んでおいた方が良い、

技術者として入るのであれば当然ソフトウエア開発.特にLinuxにおけるLinus氏やRubyにおけるまつもとゆきひろ氏のように,世界的なソフトウエアを自分で作った人間は高く評価されるでしょう.一番手っ取り早いのは,画期的なソフトウエアを作って,世界中に普及させたり,Googleが買収したがるような新技術をを発明することですね.それができれば,話はスムースに進むのでは.

具体的にお願い致します。

なにより,こういう所で人に質問して,具体的に手取り足取り教えてもらわなければ,何もできない時点で望み薄だと思うな.私は.

「どうやればGoogleに入れるか?」という問題に対して「教えてもらってないから分かりません.」「初心者です.全く分かりません.誰か教えてください.」という対応しかできない人を,はたして欲しいと思うでしょうか.この問題に対して自分で情報を集め,自分で判断し,自分で意志決定し,それを実行できなければ,所詮は二流です.*2 *3

一流になれば,誰も教えてくれません.一流の人に対して教えられる人などいません.そうやって誰かの背中を追いかけている限り,誰かに手取り足取り教えて貰えなければ何もできない限り,一流になる道を自ら閉ざしているようなものです.

こういった具体的な大学名や必読の著作(最近ですと、Web進化論など)が知りたいです。

最近の必読書が「ウェブ進化論」??

ダメだこりゃ.*4

*1:http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20050909#p1 :これでもごく一部.

*2:「留学生は原則として学外で働いてはいけないことになっているが、無給のインターンや学内での仕事、地域やクラブ活動で自分の能力を採用担当者にアピールすることもできる。しかし「クラブでがんばったので、根性があります」ではダメで、例えば「会計担当としてクラブ経費管理を通して会計の基礎を学び、運営委員としてコミュニケーション力、組織力、会議運営技術を実践的に習得しました」という形で、自分の能力を仕事に結び付けてプレゼンテーションする力が必要だ。」(米国ワーキング・ウーマン報告:アメリカ就職戦線
アピールする内容は十人十色.結局は「何をどうやってアピールすると良いか?」ということを考え出す論理的思考力も実力のうちなのだ.なにもかも教えてもらわないと何もできない「教えて君」には,こういう論理的思考力や問題解決能力がまるで期待できない.

*3:http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20060131#p2 :この時もそうだった.こういう他力本願な「教えて君」を見ると「最近の若いもんは」的な発言もしたくなる.
加筆:よく考えれば,これは昔の若い者も同じですね.右肩上がりの急成長の時代が終わってバブルが崩壊して久しいというのに,「新しい時代に対処するにはどうすればいいか」という問題に対して未だに「教えてもらってないから分かりません.」「初心者です.全く分かりません.誰か教えてください.困っているので大至急お願いします.」というような対応しかできない経営者やら管理職やらはいくらでもいるでしょう.

*4:薦めるつもりはないが,せめて「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」を挙げるべきだろう.