ITエンジニアの拝金主義を笑うな

http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20060719/carrier
拝金主義というか,単に現実的なだけだと思うぞ.

転職先を選ぶ基準は断然「賃金」で,はぁそうですかという感じだが,僕も数年前に次男が産まれ,伸びない給与に嫌気が差して外資系を実力主義と憧れて転職をした者として,まぁそんなものかなと思う.

結婚して子供がいれば,賃金や将来性の問題は笑って済ますわけにはいかないと思う.

金がすべてではないとはいえ,金がない人間が幸せを掴むのはすごく難しい.しかもIT技術者は,私生活を犠牲にした上に金もないし,おまけに将来性もないと来ている.これで幸せを掴める人などいるのだろうか.

それなりに流動性のある社会では20代の頃は搾取されて場数を踏んだ方が,地位の安定性なり選択肢といった点で勝ち組だったりする気もする.

若い頃の苦労は金を出してでもしろというのは理解できる.それが自分にプラスに働くのならばだが*1.IT業界の嫌な所は自分にマイナスにしかならない点だ.

つまりIT業界は不足が解消される程度に技術者に給与を弾むか,もっと仕事の生産性を上げて今の頭数でもエンジニアが足りている状態まで持っていくべきなのだろう.

それに加えて,それができない会社はさっさと潰すべきだ

そうでないと

いずれにしても,ITエンジニアが足りないとかいってる輩は,現状を肯定して,自分にとって都合のいいITエンジニアを思った数だけ手配できないことを悩み,これからも搾取し続けようとしているのではないかとか穿った見方をしてしまう.

こういう考え方で動く人間をのさばらせる結果になるだけ.それは技術者のためにも,顧客のためにもならない.

本当に悩むのは,仕事してない奴が自分並の給料をもらっていることより,自分より遥かに結果を出している奴が自分以上に搾取されている時だったりする訳だが

これも同感だな.

  1. これにより上の人間に成果を適切に評価する能力や意欲,或いはその両方がないことが分かる.
  2. 自分が今後どれだけ努力して成果を出しても,待遇が改善されることはない.
  3. その成果を出している人が現状に嫌気がさして辞めていくのは時間の問題.一度そうなると自分に矛先が向くのも時間の問題.