サラリーマン定額使い放題プラン
http://news.livedoor.com/article/detail/2992751/
成果主義には原則として賛成.成果主義の名を借りた(若手の)安易な給与削減には反対.成果主義のない組織にWEだけ導入するのは絶対に反対.
成果による評価・処遇によって業務が効率化するというメリットは考えられます.(中略)なお、この制度に伴うしっかりした成果報酬制度が導入されない場合には、残業だけ増えて給与が減るため、労働意欲低下など悪影響も懸念されるそう。
ほとんどの組織は,その肝心の成果主義が導入されていないか,さもなくば導入に失敗している.導入に成功して既に成果主義が根付いた組織なら,ホワイトカラーエグゼンプション(WE)なんてあってもなくても関係ない.WE導入以前から既に,労働の成果に見合った報酬が支払われているだろう.*1しかし本当にWEを欲しがっている経営者は,WEを残業手当カットに使いたいだけなんだよね.
残業が野放しの今の状態で,成果主義の導入に失敗した企業にWEを導入することは,今まで黙認されていたサービス残業が公認されることを意味する.それこそ労働者が死ぬまで酷使することをやめない,いや労働者が死んでもやめない経営者も出てくるだろう*2.そしてそれを処罰する法的根拠さえ失い,遺族は泣き寝入りする他なくなるのだ.
今の日本にとってのWEは,かつてのロシアの経済自由化のようだ.ロシアでは経済が民主化される前に物価統制を止め,見た目だけの自由化を進めてしまったがためにまともな経済システムが破綻した.順番を間違えてはいけない.今の日本がやるべきことは,真の成果主義の導入であって,WEの導入はあまりに時期尚早すぎるのだ.
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615499#2615499
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50750489.html
http://slashdot.jp/articles/06/12/14/0021206.shtml
*1:某業界のように人月単価という時間ベースで価格がきまるような業界では無縁な話だ.
*2:単なる杞憂ではないよ.http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615511#2615511