「官僚答弁をきいたような気分になる」
http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20070927
見出しはブクマコメントのものを利用させてもらった.
トラックバックもコメントも禁止という辺りに,この人物の議論に対する姿勢が見えますね.
赤木氏は31歳ということなので第二新卒では厳しいのでしょうが、
厳しいとか難しいとかいうよりは「論外」ね.
とはいえ、現実をみると正社員の中途採用はあちこちでかなり活発に行われていますから、どうも実感に合いません。
活発に行われている?
この人は本当に自分で転職活動した経験からそう言っているのかな?
そこでA氏は職歴の無い“既卒”として中途採用枠に応募したのだが、内定どころか面接にすらたどり着けない。歴書の職歴欄はすべて正社員としてのもののみに限定。募集要項も「〜の業務経験2年以上」など、要求されるハードルは極めて高い。せっかく登録した人材紹介会社も、紹介してくれるのは派遣会社ばかり…*1
こういった状況、実は日本中で起きている。既卒や正社員職歴の無い人間には、事実上ほとんどの企業が門戸を閉ざしてしまっているのだ。つまり、2000年ごろの超氷河期に正社員になり損ねてしまった人間は、よっぽどのことでもない限り正社員になることはできないわけだ。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2294199#2294199
「そうはいっても贅沢言わなきゃ就職くらいできるだろう」
という意見も多いが、これは少し違う。前回書いたような暗黒企業の求人もしっかり求人倍率にはカウントされているのは言うまでもない。
うっかりそんな会社に入ってしまい、退職して3番めに合流してしまった人間も多いだろう。そういう人を捕まえて「なんで辞めるんだ」と言ってもしょうがない気がするし、僕なら言えない。これはバブル崩壊後、九十年代半ば以降に卒業した団塊ジュニア世代も同様だ。しかも彼らの場合、まだ転職市場が未成熟で、ましてや第二新卒なんて言葉は存在しなかったわけだから、一度レールから外れてしまったら中々這い上がるのは難しかったに違いない。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2279617#2279617
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070926/p5
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070926/p3
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070524/p3
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070430/p6
- この速報版は経団連のホームページにあります(
- 多くの中小企業で正社員採用にあたって「フリーターと新卒は差がない」と考えているという報道もありました
マスコミも経団連も,バブルを起こし,就職氷河期を作って若者をスケープゴートにした張本人ですよ.
より活発に中途採用を展開している中小企業(しかも人手の確保にかなり苦心している実情がある)の状況は十分に反映されていない可能性が高いと思われます。
へー.
雇用主が“労働力が足りない”と言うのは、要するに、雇用主側が決めた賃金の額では十分な人手が集まらないということなのだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070903/133772/
現実には社会はけっこう「救いの手を差し出」していて、
というわけで,実はまだ全然肝心の部分には手を付けていない.
「年功序列」という聖域にメスを入れ,実力主義への変貌を遂げない限り,この状況は変わったとは言えないのだ.
それにどうも,この人はもう一つ大きな勘違いをしているようだ.
少なくとも私は「救いの手をさしのべて欲しい」などとは全く考えていない.年功序列を廃止し,年齢による差別をやめて実力主義にし,世代間格差を無くし,同じ土俵で勝負させろと言いたいだけだ*2.実力勝負なら老害どもに負けない自信くらいはあるからね.