「「君側の奸」症候群」への反論

http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2009/01/post-0a23.html
あまりにもどうしようもなく,本当に救いようがない馬鹿らしいが,一応反論だけはしておく.

 ということで、JavaBlackさんのような、中高年正社員&労働組合をいわば「君側の奸」と見なして彼らを叩けば生来善良な経営者たちが自分たちを厚遇してくれるはずだという考えは、とてもメルヘンチックに過ぎるように思われます。

そんなことは一言も言ってない.どこをどう解釈すればそういう話になるのか問い詰めたいくらいだ.

  • 「敵は「正社員」ではなく年功序列賃金」
  • これを是正する上で,上がりすぎた(主にバブル期以前の)中高年正社員の待遇引き下げ*3は,避けて通れない問題だということに過ぎない
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20090104/p1

「避けては通れない問題」であって,「それを解決すればすべての問題は解決するんだ」などとは言ってない.実際には無数にある解決すべき問題の一つでしかない.

しかし他の問題とは異なり,この問題から甘い汁を吸っている層は既得権益を持っている経営患部に強く結びついているため,改革に対する最大の抵抗勢力でもあり,そういう意味において最大の障害となるだろう.*1

そもそも「成果主義」の失敗と就職氷河期の顛末を見れば,この理論が荒唐無稽なことくらいはすぐに理解できるだろうに.
経営者も管理職も合理的に動くのではない.利己的に動くのだ.

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20080603/p1

正規雇用とか世代間格差の問題は,経営者と労働組合が結託して行ったもので,いわば労働組合は共犯者だ.派遣会社はさしずめ実行犯だね.

終身雇用と年功序列賃金は『高齢者主催のネズミ講』であるため,このままだと破綻するのが目に見えてたんだよね.そこで彼らは『ネズミ講』を破綻させるのを先送りにして,自分たちだけは逃げ切ろうとした.ネズミ講の主犯は元締めだけど,元締めに近くて新規会員の勧誘に積極的だった参加者は,はたして被害者だろうか?それとも加害者だろうか?

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20081220/p1

「別にそこまでしなくてもいいんじゃない?食えないわけじゃないし。連合や社民党
タッグ組んで、徐々に雇用条件を改善していけば」なんて言ってる人も少なくなかった。
今回の騒動で、そのタッグパートナーが手のひら返したように黙りこくった挙句、こっそりベア要求してるんだから、いい加減お人好しは卒業すべきだ。

http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615759#2615759

*1:で,件の人物はその抵抗勢力の側の人間なんだと思われる.ヤバイ問題になると,詭弁術を駆使して問題をはぐらかそうとする辺りが非常に怪しい.