若者を切り捨てて守ろうとしているのは、実は中高年正規雇用の賃金です

http://mojix.org/2009/07/20/nakagawa_koyou
いつもの糞記事に比べれば,まだ比較的マシかな?*1

Q「今の政治に(中略)」(島根県63歳、女性)

この話は既に上げた通りで,「正社員vs非正規雇用」というよりは「世代間格差」或いは「世代間差別」という側面が強い.

労働組合や終身雇用は「社員の生活を守るため」に存在する.*9

じゃあ話は簡単だ.「社員じゃない奴」を食い物にすればいい.そうやって若者を食い物にしようとしたのが1991年から始まった就職氷河期と,非正規雇用の増大だ.*10

「雇用の流動化」は必要だよ.だけどこういう連中のいう『雇用の流動化』とは,他人である若者達の流動化であって,企業の中で最も高い給料が払われ最も重荷になっている高所得の中高年労働者や,或いは「経営者」や「御用組合の責任者」のような身内の雇用の流動化は意味しないのだ.彼らだって自分の身が一番可愛いんだよ.

もちろん彼らが全てその給与に見合うくらい高い能力を有し,且つ企業がそれだけの高収益を上げ続けているなら問題はないが,現実はそうではないよね.

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20081220/p1


タブーというのはその通り.地方の高齢者を支持基盤とする政党にとっては,「中高年正社員の給与が不当に高すぎることが問題なのだ」などとは口が裂けても言えないのだ.

*1:目糞鼻糞という.